ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.2.21 14:00

村山談話・河野談話に未来はあるか?第10話

村山談話・河野談話に未来はあるか?

10話 昨日220日、石原信雄元官房副長官が証言したこと。

 

220日の衆院予算委員会に石原信雄という人物が参考人として
出席した。

石原信雄は宮沢内閣で官房副長官を務め、あの「河野談話」の
作成に直接関わったキーパーソン
で、今回は「慰安婦問題」をめぐる
「河野談話」作成時の経緯説明のために招致されたのである。

石原の説明を要約すると、次のとおりだ。

 

どこをどう探しても、国が強制的に女性を慰安婦として
従事させたということを裏付ける資料はなかったが、
韓国側がどうしても収まらず、女性たちの話を聞いてほしい
と言い出したので、日韓関係の将来のためになるならと、
「元慰安婦」16人の聞き取り調査をした。

そして、「募集の過程で官憲が関わった」と証言する女性が
いたので、それを裏付ける資料はないけれども、
否定はできないということで、「河野談話」ができあがった。

その「元慰安婦」の証言の裏付け調査はしていない。
しなかった理由は、できるような雰囲気ではなかったから。

 

わしの感覚から言えば今さらの話で、
証言の裏付けはしてない」ということなど、
18年前にわかっていたことである。

わしが『ゴーマニズム宣言』で、慰安婦問題を取り上げ
始めたのは18年前だった。

「元慰安婦」の証言を検証するために、入手できる
一次史料・二次史料を探した。

慰安婦がいたという部隊の軍医は誰か、
その日記や手記は残っているか、
兵隊の手記ではどう書いてるかを調べた。

GHQの調査資料ではどうかも調べた。

その結果として、慰安婦の「強制連行(人さらい)」など
なかったということを確信した。

これは、少し歴史研究の方法をかじれば、素人でも簡単に
調査できるレベルの問題だったのである。

 

ところが「裏付け調査」をしないままに、日本政府は、
やってもいない罪を認めて謝罪してしまったのだ。

その理由も、他の機会に石原信雄が明かしている。

韓国政府から、とにかく一度政府として謝れば、
もうこの問題を蒸し返さないと言われ、
いわば両国政府の「談合」でそうしてしまったのだ。

 

石原は当時、これで両国間の不信感は拭われ、
関係は盤石になったと思っていたという。

その結果はどうなったか?

「騙された」とか言っても、もう遅い。

やってもいない罪を認めるという、愚かすぎる「お人好し」、
実は「マヌケ」な外交の産物が「河野談話」だったということだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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