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小林よしのり
2014.2.22 12:18

村山談話・河野談話に未来はあるか?第11回

村山談話・河野談話に未来はあるか?

11回 反日市民団体が慰安婦に目をつけた

 

DVDなどで見てみるといいが、戦争や軍隊が題材になっている

60年代くらいまでの日本映画には「慰安所」はごく普通に出てくる。

それはあくまでも戦地の軍隊相手の「遊廓」であり、

そこで様々な男女の悲喜劇が描かれていた。

 

千田夏光の著作を「原作」とする1974年(昭和49)の映画

従軍慰安婦』(鷹森立一監督・石井輝夫脚本)ですら、

家のために売られた慰安婦と、その恋人が戦地で再開する

…というメロドラマだった。

慰安所・慰安婦とはどういうものだったのかを知っている

世代が健在なうちは、軍隊のあるところにはつきものの存在

として、当たり前に登場してドラマの一部を作っていたのである。

 

ところがその世代が社会の一線を退き、慰安婦とはどういうもの

だったのかを知らない人が大半を占めるようになった
90年前後から、左翼市民団体が慰安婦を軍隊の「犠牲者」として、

「日本の戦争責任追及」のテーマの一つに加えるようになった。

 

最初の動きは「朝鮮と朝鮮人に公式謝罪を百人委員会」による

ものだった。

この市民団体、団体名は大きいが、実質的なメンバーは

大分県の主婦と在日朝鮮人女性の2人だったという。

同委員会は「朝日ジャーナル」に約半年間にわたって意見広告を

掲載する一方、メンバー2人は韓国に渡り、日本政府に

謝罪と補償を求める裁判を起こすための「原告」を探して回った。

当事者が声も上げていないのに「犠牲者探し」をして回る

というのは偽善の極みだが、これに韓国の

「太平洋戦争犠牲者遺族会」が呼応し、協力を申し入れた。

同「遺族会」は日本に戦後補償などを求める裁判闘争を

主な活動とする団体だが、韓国でも戦中派が健在の時代は

このような運動が盛り上がることはなく、同会が活動を

活発化したのは1988年以後のことである。

 

こうして日韓双方の反日・戦争責任追及の市民団体が手を組み、

慰安婦を「戦争犠牲者」として運動に利用し始めた。

そしてその際に、最も重要で決定的な役割を果たしたのが

吉田証言」だったのである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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