ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.3.23 12:47

憲兵隊の慰安所への細やかな「関与」


村山談話・河野談話に未来はあるか?

39回 憲兵隊の慰安所への細やかな「関与」

 

引き続き、吉見義明編『従軍慰安婦資料集』に収録された

資料から紹介しよう。

連合国軍の「日本軍隊における生活利便施設」という

調査報告書に添付された、

連合国軍が没収した日本軍の資料である。

 

194427日付の衛生検査に関する憲兵隊報告書

(マニラ地区兵站発行)。

経営者各位へ。すべての経営者は、月例衛生検査に関する

左記の憲兵隊報告を銘記せねばならない。

 

     総合所見

1 飲食店および将校クラブ

(略)

2 慰安所

 衛生規則に対して十分な注意が払われておらず、

衛生措置が講じられていない事例が多数ある。

この点は、多くの者に対し、再三にわたり注意を促して

きたところである。

 便所と洗面所は概して不潔であり、また、洗面所の

照明が十分ではない。

 従業員の健康を維持するためには、浴室についての

気配りと、食堂の清潔維持の面における改善が必要であろう。

多くの経営者は、自分自身の利益のことにしか関心がなく、

それ以外の目的は何ももたずに営業している。

彼らは、芸妓、女中、酌婦の福利厚生にはまったく

関心を示さず、彼女たちの健康や暮らしにも、また、

入浴設備といったようなことにも意を用いていない。

彼らの利己的な行為は抑制する必要がある。

 

これに各施設ごとの報告書が添付されていて、ABCの

三段階で評価した上で、「敷布・枕カヴァー、その他の寝具の

状態は普通。ただし、品質悪し、改善を要す」

「便所の掃除は十分だが、備品が不十分」

「経営者は、憲兵が到着したときいつも不在。あらかじめ

決められた従業員の労働時間計画なし。営業方針は

きわめて不適切」などといった「憲兵隊報告」が

記されている。

 

日本軍は、私利私欲しか考えない慰安所の経営者を監視し、

慰安婦の福利厚生や健康・暮らしに配慮した「関与」を

していたのだ!

憲兵隊といえば、国民生活の細かなことまで監視・干渉

したことでとかく評判が悪かったが、この場合は、

この細やかな監視が慰安婦たちの環境改善のために

役立っていたであろうことはまず間違いない。

この「関与」がなぜ責められなければならないのか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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