ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.5.9 12:37

ヘイトスピーチは絶対弱者の慰めである


朝ドラの『花子とアン』を子供と一緒に見ている門弟女性

が知らせてくれたのだが、やっぱり今日の、花の母と蓮子

のやり取りには泣かされたそうだ。

それで安心した。

わしだけが騙されちゃったのか、寝不足だったからなのか、

わからなかったのだが、大人なら揺さぶられる場面だった

のだな。

子供はやはり経験が浅いのだから、人の感情の機微を推測

する能力がまだ育ってるはずがない。

母親が泣いてるのを見て、不思議に思ったかもしれない。

 

それで思うのだが、ネット右翼や、在特会などの、平然と

ヘイトスピーチをする者たちって、やっぱり情緒が欠落

してるんだろうなと思う。

人生経験が浅くて、苦労もあまり知らなくて、濃密な愛情

を受けた経験も少ないのだろう。

だから他人の感情を推測できない。

そうでなければ、「チョン失せろ」「チョンは害虫以下だ

鶴橋に住む在日クソチョンコの皆さん、いつまでも調子

に乗っとったら、南京じゃなくて鶴橋大虐殺を実行します

よ!」などと言えるはずがない。

 

情緒が育っていない、それでいて子供でもないのだから、

コンプレックスだけが異様に肥大した人格なんだろう。

そういう欠落者は、大声コンテストでストレスを発散

させるように、ヘイトスピーチを叫ぶときだけ、

優越感が芽生えてきて、気持ちがスッキリするのだ。

まるでジムで汗を流したような爽快感を味わえるのだろう。

 

愛国奥さまもいるというが、その奥さまとて、多分

『花子とアン』を見て泣くような情緒が欠落しているに

違いない。

『花子とアン』を見て感動で泣いた後で、外出して

「チョンは出ていけ」なんて叫べるわけがない。

普通の主婦のように見せているが、夫に愛されてないと

いうことを、意識下で感じている妻に違いない。

愛を知っている女が、他者を攻撃するはずはない。

夫が悪いのだ。妻を愛してないから、妻がストレスを溜め、

在日排斥に向かうのだ。

哀れと言えば哀れ。気の毒な人たちなのだ。

 

わしの『差別論』の中に、「絶対弱者」の漫画がある。

ヘイトスピーチで優越感を感じる者たちの真の姿は、

やっぱり『差別論』で描いた「絶対弱者」そのもの

なのだが、彼ら彼女らは読んでいないから気付かない

のだろう。

まったく哀れだ。

 『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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