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小林よしのり
2014.5.11 03:21皇統問題

櫻井よしこは「個人」ではない


トッキーが書いていたが、文芸春秋での櫻井よしこの

皇位継承問題に対する発言、

かつては、必要な血筋の方を天皇に据えるべく、

六百年を遡ったこともある」というのは滑稽だったな。

 

わしら皇統の「双系公認・直系継承優先派」が、

『旧宮家系』というのは、今上陛下から600年も血筋が

離れてるんだぞ!」と繰り返して言っていたら、

櫻井よしこはその「600年」という数字だけが脳に強烈に

刻まれていたのだろう。

 

櫻井は、いつの間にか、その「600年」という数字まで、

過去にあった男系継承の例であるかのように勘違いして

しまい、「六百年も遡って男系天皇を探したことがあった」

と思い込んでしまったのだ。

 

原理主義者の脳というものは、自分の主張に都合がいい

ように情報が変更されて、記憶されてしまうものらしい。

600年」という数字は、男系固執派からは出てきたこと

がない。

彼らにとってはまずい数字だからだ。

隠したい数字なのである。

男系も女系も関係なく「双系」でいいと主張する我々の側

からしか「600年」という数字は出てきていないのだ。

 

つまり櫻井よしこは、我々の主張を聞いたことがある。

600年」という数字には大きな衝撃があった。

だが、しっかり我々の意見を理解するまでには至らない。

いや、虚心坦懐に考えてみる気がない。

自分の発言のポジションが、神道関係団体であったり、

日本会議だったり、自称保守系の団体ばっかりだから、

ポジショントークとして、不都合な真実には目を瞑り、

耳を塞ぎたいのである。

 

櫻井よしこは、自分でものを考える「個人」ではない。

あくまでもポジショントークの人なのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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