ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.5.13 07:12

八木秀次は立憲主義を知らない


少し前に八木秀次が産経新聞で「憲法は国家権力を縛る

もので、国民を縛るものではない」という憲法観が

ここ数年、静かに広がっていると書き、

これに異を呈していた。(産経新聞5・8)

 

八木は国民にも憲法を順守する義務は課せられていると

言い、「納税、普通教育、勤労」などの義務を上げていた。

そりゃ、当たり前だろう。

上の三大義務がなければ国家が成立しないし、国民が制定

するのだから、国民も憲法を守る義務はあるだろう。

 

だが国民の義務が最小限に留められて、むしろ国民の権利

の方が多いのは、やはり民主主義と言えども権力が腐敗し、

暴走し、独裁になる危険性を、憲法が抑止することを期待

しているからである。

 

それこそが「立憲主義」の役目であり、現在の安倍晋三や

自民党が「憲法が何たるか分かっていない」のは確かだし、

「反知性主義」そのものなのであることも言を俟たない。

 

集団的自衛権を行使容認した場合、「限定的」などという

条件が守れるはずがなく、シーレーンの機雷除去ひとつ

とっても、朝鮮半島、台湾海峡、ペルシャ湾、どの海域の

機雷を除去しても、他国の作戦の妨害であり、

戦闘行為と認定されるのだ。

 

では今回の解釈改憲の後に、もはや憲法改正を目指す意味は

あるのか?

八木は憲法学者らしいが、立憲主義を否定する憲法学者って

他にいるのか?

Y染色体を主張したり、立憲主義を否定したり、八木秀次

という人物はとても学者には見えない。

学者の誠実さがなく、運動家に成り下がる体質は、ちょうど

慰安婦問題で、歴史学者の史料検証を誤魔化してでも、

日本の加害責任をでっち上げようとした吉見義明にそっくり

である。

八木と吉見は学者ではない。運動家である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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