ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2014.5.23 13:36

ぬるま湯のカエル

ここ最近の報道を見ていると、つくづく思う。

人間、歴史の渦中にあるときって

それと知らずに漫然と過ごしている

ものなのかもしれない。

 

世界中のあちこちで綻びが顕在化している。

クリミア半島はロシアが占領した。

韓国の延坪島では北朝鮮から砲弾が飛んできた。

タイでは軍事クーデターが起きた。

ウィグルでは爆発物を投げ込んで

90名以上が死傷している。

それぞれは個別の事象でも、

何かの拍子に大きな波になって

押し寄せてくるかもしれない。

 

ちなみに中露は来年、共同で「反ファシズム

戦争勝利70周年記念行事」を行なうという。

けっ

何が反ファシズムだ、何が勝利だッ。


中国共産党は日本に勝ってはいないし、

ロシア(ソ連)にいたっては

ポツダム宣言受諾後に侵攻してきた

唾棄すべき卑怯者ではないか!

しかしまさに今、「皆が信じたことが歴史」に

なりつつある。

そして新しい形の東西冷戦が生まれようとしている。

 

国内においても、集団的自衛権の議論を

耳にするたび、これがたとえば70年後、

どう評価されるのだろうと思う。

第二次大戦の始まりは、ドイツのポーランド侵攻だった。

太平洋戦線においては、日本の真珠湾攻撃である。

しかし歴史は、そのときをもって

がらりと変わったのではない。

ヒトラーの台頭は、第一次大戦での

ドイツの敗北から見なければならない。

日本の場合も、いきなりアメリカと戦争

しようとしたわけではない。

 

どの時点ならば、アメリカとの衝突を

防げたか、という議論がある。

満洲国を建国しなければ良かったのか。

支那事変が起きなければ良かったのか。

いやいや、三国同盟を結ばなければ良かった。

南部仏印に進駐しなければ良かった・・・等々。

もとより歴史に「if」はなく、何が正解かは
想像の域を出ない。
しかしそこから見えてくるのは、何か一つの大きな
きっかけがあったというより、徐々に、徐々に
いろんなものが積み重なってきた結果、
ある日、堤防が決壊するということだ。

 

けれどその間、国民は結構平和で

のんびりとした生活を送っていた。

治安維持法が成立しても、

国家総動員法が成立しても、

まだまだどこかのんびり。

実際、食糧などが配給制となって

神社の鐘までが供出させられるように

なって初めて、事の大きさに気づいた。

そのときには、もう遅い。

ぬるま湯に入ったカエルと同じだ。

徐々に温度が上がっていっても、

慣れてしまって気がつかない。

集団的自衛権についての解釈変更問題も、
「これがそもそも政府の暴走の始まりでした」
などと、後世の人にしたり顔で言われたり
するんじゃないだろうか。

今、私たちは「ぬるま湯」に浸かっている。

どんどん温度が上がっている気がしてならない。

ここできちんとお湯の温度を確かめなければ、

私たちは過去から何を学んだというのだろう。

 

歴史は繰り返すよ。

人間なんてね、愚かだから歴史から学びはしないよ。

もう一人の私が、心のどこかでささやく。

でも、そんなニヒリズムには屈したくないのだ。

  


テーマ
『憲法を知らぬ保守を叱る!』

平成26年6月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

入場料は、お一人様1000円です。


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当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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