ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2014.6.26 03:22

この国の貧しさ

その昔、ある編集者に言われたことがある。

 

「笹さんって、色気がないよね」

 

・・・ほっとけよ。

というか、私がひた隠しにしている

お色気ビームは、あんたに出していないだけだよ。

 

と、私はそのとき思った。

 

この人、私にお色気ビームを出して

ほしかったのだろうか。

そのビームでイチコロになりたかったのだろうか。

というか、いま、仕事の話をしてるんですけど・・・等々、

ツッコミどころは満載だけれど、

この程度の言葉なら、まだかわいい。

女であるというだけで投げつけられた

理不尽で不愉快な言動は、すべて挙げたら

キリがない。

 

だいたい、多くの(?)男性は、

若い女性が目の前に現れたら

「教え、導いてあげる」という態度に出る。

「教え、導く」ことが問題なのではない。

それは同性でも上下関係にはよくある。

むしろ「○○してあげる」という態度のほうが問題なのだ。

自分の中身こそスッカスカなのに、

そういう人に限って最初から「上から目線」。

「きみは何も知らないようだから教えてあげる」

というわけだ。

しかも、自分は男だというだけで

優越を感じているのだから始末が悪い。

 

女が従順なうちはまだいい。

違う意見を言ったら居丈高になって攻撃するか、

「あの子は○○だから」とレッテル貼りをして

他者に言いふらす。

こういう男は本当に面倒くさい。

しかも、「保守」を名乗る人々の中に

こういう輩はじつに多い。

だから私は「保守」を自認する人に

反射的に嫌悪感を抱いてしまう。

 

自分が何者であるかを語れない者が、

保守とは何か、保守すべきは何かを深く考えもせずに

その群れの中に入り、自分を同化させ、

そして自分が何者かにでもなったかのような

錯覚に陥る。

彼らは自分にゲタを履かせることだけが重要で、

他者への思いやりや想像力は微塵もない。

女を野次るのは、底上げした自分を守るための手段なのだろう。

とりあえず、それが手っ取り早いから。

 

女は結婚して出産して育児して、

それでようやく一人前?

バカじゃないの。

結婚も出産も相手がいなけりゃどうにもならん。

いや、相手がいたってどうにもならん。

そのぐらいの想像力は、マトモな大人なら持っている。

 

市政(公)に携わる者が、自分(私)の底上げの

ことばかり考えているのだとしたら、

国の未来は本当に暗い。

そして多くの人がそれに気づかないのだとしたら、

この国は、本当に貧しい。

そして、それに気づかない人々が

「保守」を名乗るのだから、

いったい何の冗談かと思ってしまう。

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ところで昨晩、私は五日間の沖縄取材から帰ってきました。

沖縄で知り合ったおばあが、

手作りのサーターアンダーギーを

空港まで持ってきてくれました。

とりあえずお色気ビームは封印して、食い気に走ろっと絵文字:ハート


 

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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