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高森明勅
2014.6.26 12:13

集団的自衛権を巡る「保守」系言論、2つの不思議

集団的自衛権について、「保守」系の論者は概ね憲法解釈の
変更による行使容認に、
賛成だったようだ。

そこで不思議に感じたことが2つある。

1つは、日本を恰も既に「一人前」
の独立国であるかのように
扱っていること。

独立国なら「正論」として通用しそうな議論を、そのまま唱えている。

余りにも「非現実的」ではないか。

もう1つは、そのくせ「宗主国」アメリカへの依存心ばかりが
強いこと。

アメリカにとって、もはや日本は「死活的」重要さは持たないし、
かの国の威信自体も昔日とは比べものにならない。

そんな現実を、決して直視しようとしない。

軍事的に窮地に立てば、アメリカが助けてくれるし、
アメリカに頼るしかない、という「
属国」根性丸出しの発想。

逆に言えば、自前の国防を決して目指そうとしない。

だから、個別的自衛権すら事実上「ない」状態で、遮二無二、
集団的自衛権の行使容認に走るという本末転倒が、普通に起こる。

以上の結果、「一人前」
の独立国への脱皮という
最も初歩的な課題から、
永遠に目を反らし続けることになる。

そんなことでは、靖国神社の英霊に決して顔向け出来ないだろう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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