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高森明勅
2014.6.29 04:46

「皇室輔佐」が皇室を滅ぼす

安倍政権は、女性皇族が結婚されて皇籍を離れた後も、
皇室のご公務に携わることが出来るように、
「皇室輔佐(ふさ)」
「皇室特使」などの新しい立場を設ける
検討を始めたという。

愚の骨頂。

皇室を滅ぼしたいのか。

輔佐だか特使だか知らないが、
女性皇族が国民の仲間入りをされてしまえば、
皇室にはやがて悠仁親王殿下しか残らなくなる。

目先のご公務は形だけ処理出来たとしても、それが何になる?

ただ、皇室滅亡の危機を見えにくくするだけのこと。

女性皇族が一旦、皇籍を離れてしまわれたら、
皇室にお戻りになることは至難。

あとは、皇室の滅亡を座視するしかなくなる。

だったら、国民として生まれ、何十年も世俗で暮らして来た
旧宮家系国民男子に、
新しく皇籍取得を可能するという
「前代未聞」
の企てが実際に可能かどうか、
まずそっちをリアルにシビアに検討したらどうだ。

所詮、ワンポイント・リリーフに過ぎないとはいえ、
その方がまだ、
皇室の存続に繋がる可能性が僅かでもある。

それで駄目なら、女性宮家の創設しかないことがはっきりする。

しかも、皇室輔佐などは勿論、それに相応しい
公的待遇が用意されねばならない。

そうなると、皇室と国民の区別は曖昧になる。

その上、国民の中に新しい「身分」を作り出すことになって、
憲法に定める国民平等の原則と衝突する。

馬鹿の極みだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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