ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2014.9.1 06:59

天地雲泥の差

広島豪雨災害は予想以上に大きな犠牲をもたらした。

自然の猛威もさることながら、
人間の側の至らなさも省みる必要があるだろう。

心が傷む。

指導者や人の上に立つ者は、こうした場面でこそ、
その真価が問われる。

ここでは一切のコメント抜きで、2つの記事を紹介しておく。

「(8月20日)広島県は午前6時半に自衛隊に派遣を要請した。
山梨の別荘にいた首相は同時刻、関係省庁に
総力をあげて被害者の救命・救助などに取り組むように』
指示したことになっている。

…1時間後の午前7時26分に名門・富士桜カントリー倶楽部
に着いた首相は…プレーを始めた。
しかし、同行者によると
『2、3ホール目で連絡を受けた首相は〈
問題が起きたから帰る〉と
言っていた』。

東京から連絡したのは菅義偉官房長官という。

政府関係者は
菅長官のもとには〈死者が出ているのに、ゴルフをプレーしている
のはまずい〉との声が寄せられ、
慌て連絡したようです』と語る。

首相がゴルフ場を出たのは午前9時19分だった。

…(一緒にプレーしていた元首相の)森(喜朗)氏も…
東京へ戻った方がいい』と助言したという。

官邸関係者が
危機一髪だった。最後までゴルフしていたら大打撃だった』
胸を撫で下ろしたのも束の間、安倍首相は、
夕方に東京を出発し
再び別荘に戻ってしまう。

首相周辺は
身一つで別荘を出てしまったので、整理する必要があった』
説明するが、翌21日には北村滋内閣情報官らと別荘で面会。

結局、東京の首相官邸に戻ったのは午後3時過ぎだった。

官邸内からさえ
『なぜ別荘に戻ったのか。
せめて朝一番でとんぼ返りすればよかった』
(前出・官邸関係者)
と悔やむ声が専らだ」(週刊文春9月4日号)

広島市の土砂災害で多くの犠牲者が出ていることを心配し、
長野・
軽井沢、群馬・草津での静養を取りやめられた
天皇、皇后両陛下。
両陛下が22日から29日まで予定していたご静養のお取りやめを
決定するまでには、経緯があった。
両陛下は当初から、
静養自体を中止する意向を示されていた。
しかし、
秋以降に行事が続いてお忙しい時期を迎えることから、
宮内庁は『
ご静養いただきたい』と勧めた。
両陛下はこれを了承、
軽井沢で予定されていた日程を
一部取りやめられた。

ところが、被害が拡大していく中で、
改めてご静養中止の意向を示され、
全日程の取りやめが決定したのだった。

両陛下は被害状況の報告を随時受けられたといい、側近は
おそらく、陛下は早くからお気持ちを定めていらっしゃった
のではないか』
と話した」(産経新聞8月31日付)

ちなみに、安倍首相が山梨の別荘を出たのは、
宮内庁から両陛下のご静養お取りやめについて
発表があった後だと
いう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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