ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.9.4 02:55

国への敬意は文化が育てる


大東亜論』は人物が多すぎて、コンテの段階から顔を描き分け

つつ、表情まで描いておかないといけない。

物語はそれが特性で、表情の変化で語る言葉が多い。

だから『大東亜論』のコンテはコマ割りとネーム入れをしてから、

登場人物のラフ絵を入れる段階が丸一日かかる。

その段階で細かいユーモアが出てきたりするのが、物語ならでは

の描き方になる。

秘書みなぼんにキャラの相関図の第二弾を作ってもらっているが、

どんどん増えていくので、一人増える度に貼りつけるように

してほしい。

大東亜論』コンテはすでに完成して、今は『ゴー宣Special』の

コンテに入っている。

 

昨日は秘書から誕生日のプレゼントもらったレディー・ガガ

DVDを見ながら仕事したが、バックステージにライザ・ミネリ

訪ねてきてガガと抱擁しているのを見て感動した。

ガガライザ・ミネリに、あなたに影響されたのよと言っていたが、

アメリカのショー・ビジネスの世界も、こうやって若い世代が

先達から継承した表現力を発展させていくのかと感心した。

 

もう一枚、テイラー・スイフトDVDもくれたので、こちらも

見たが、可愛いし美しいし、ルックスの魅力が凄まじい。

これで歌唱力も備わっているのだから、やっぱり歌の才能に

おいては、美空ひばり亡き後の日本人は、白人や黒人に敵わない。

テイラーのギター一本の弾き語りが、あれほど心に沁みて聴かせる

とは、本当に参った。

日本人の61歳にもなる一人の漫画家が、自分の歌に聞き惚れて

いるとは、テイラー・スイフトは夢にも思うまい。

 

文化は凄いよ、文化は!

歴史戦とか言って、「オラたち、悪いことしてない」と必死で

説得したがってる無能な奴らが哀れでしょうがない。

アメリカに原爆落とされても、アメリカ人の歌や映画という文化

には敬意を抱かざるを得ない。

日本人が勝てるのは漫画だ。

つまり浮世絵が西洋の画家に巨大な影響を与えたように、

今は漫画こそが日本の強力な文化なのだ。

誰も言ってくれないからあえて言うが、『ゴーマニズム宣言』と

いう漫画も、世界で唯一の表現スタイルである。

漫画と政治評論と思想が一体化した、極めて個人色の強いこの

表現は、他の国には生まれないだろう。

日本人への敬意を高められる文化は、漫画と和食である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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