ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2014.9.14 04:31

憎悪のナショナリズムに与しない


東京新聞の篠田博之氏のコラムで知ったが、植村隆元記者への

バッシングが就職予定先だった大学に殺到し、辞退を余儀なく

されたという。

現在講師を務めている大学にも、辞めさせろという電話が

押し寄せているという。

 

「売国奴」と認定したら、どこまでも追い詰めて破滅させたい

という憎悪は、やはりナショナリズムの醜悪な面である。

まさに戦中のナショナリズムと同じもので、売国奴を発見して

憎みたい、攻撃したいという感情が暴走しているのだろう。

 

もはや愛国心などというものではなく、「憎悪」そのものが

快感なのだ。

「攻撃」そのものが楽しいのだ。

 

そういう感覚が嫌韓・反中ブームを支えているのであり、

シナの紅衛兵と変わらない人間の醜悪部分である。

人を吊し上げる快感は、大学紛争時代に、団塊の世代が

味わったはずだろう。

 

そのような抗議には、本人も大学も毅然と無視するしかない。

だが、植村氏の娘の実名や顔写真まで「売国奴の娘」と

してネットに流す暴挙が行われているというから、これには
怒りを覚える。
犯罪ではないのか?
名誉棄損で訴える方がいい。

この娘の方には、わしは同情するのだが、残念ながら、

植村氏本人には同情が出来ない。

ただし、「憎悪のナショナリズム」に与する者は単なる
卑怯者であると、わしは断じておく!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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