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切通理作
2014.9.19 23:44

「ちゃま」は神の印!?

一昨日、昨日とお通夜、お葬式が終わり、祖母を見送りました。

我が家は神道です。

 

もともと鹿児島で、桜島の噴煙にさらされながら生きてきた一族なので、自然をカミとする意識を自然と持っていたと思います。

 

祖母は神棚のことを「かんかんちゃま」と呼んでいました。

「かんかんちゃまにお供え」という風に使います。

 

それが祖母独自の呼び方だったのか、百年以上前からある、一族の中での慣れ親しまれたものなのか、わかりませんが、東北の人が「どじょっ子ふなっ子」と、なんにでも「子」を下につけるのと同じで、親しみを込めたカミとの近接した感情がそこにあらわれているのかもしれません。

 

そんな祖母も、お骨になって戻ってきて、神棚の「かんかんちゃま」の中に入ります。

 

祖母は、天皇陛下の事が好きでしたが、それもどこか親しみを込めた、顔がほころぶような存在として受け止めているようでした。

 

皇太子が雅子妃との結婚が決まったと発表されていた時、祖母は花嫁候補としてテレビで紹介されていた時から意識していて「絶対あのお嬢さんがいいと思ってた!」と言っていました。

 

所謂天皇アレルギーは敗戦までの数年間の価値観への反動であり、もともと一般庶民は天皇に対して親しみを持っていたということは、祖母を通して皮膚感覚で知っていました。

 

私ははなはだ親不孝で、家族全体にも迷惑をかけてきた人間ですが、生涯真面目だった祖母のことをどこかで意識して、道を踏み外しすぎない後半生を送っていければと思います。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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