ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2014.9.21 10:40

やっぱり危険! 塩崎厚労大臣

目先の株価を吊り上げる為に、
国民の老後を支えるべき公的年金の積み立て金を、
国内の株式投資に突っ込みたい塩崎恭久厚生労働大臣。

「(その運用に)政治が手を突っ込んでいるように
疑われてはいけない」として、
運用組織GPIFの独立性を高める
ガバナンスの仕組みを作ろう」などと言い出した。

これは明らかに目眩まし。

と言うか、下心丸見え過ぎて、自分から
「手を突っ込みたい」と白状しているようなもの。

その証拠に、舌の根の乾かないうちに、
積み立て金の運用のあり方について、
「“株式を含めた”
分散投資がリスクを分散すると同時に効率を上げる」
などと、
早速クチバシを挟んでいる。

実に分かりやすい人物だ。

しかも「分散投資」云々も、子供騙しにも程がある。

一番安全な国債を削って、
先行きの見通しにくい
株式投資に回すことの、一体どこが「
リスクを分散する」
ことになるのか。

分かりやすい喩えを使えば、
一家の主人が、銀行の定期預金を削って、
パチンコや競馬、
麻雀などにも“分散投資”した方が
リスクを分散すると同時に効率を上げる」
ことになると言い出したら、家計を握る奥さんが
「あら、
それは名案ね」と、
もろ手を挙げて賛成してくれるだろうか?

そもそも、この種の運用で「リスク」を回避するか、
「効率」
を狙うかは、常に二律背反。

「同時に」などと言うヤツがいたら、まず間違いなく詐欺師だろう。

塩崎厚労大臣はやっぱりヤバい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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