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高森明勅
2014.10.25 11:30

最も確実かつ穏やかな皇室消滅のシナリオ

産経新聞によれば、政府は閣議決定によって
民間人の元皇族に皇室活動を分担して頂く方針だという。

その為の称号も公的な立場も法律上の根拠もなし。

ならば、ご本人が「ご遠慮します」と言えば、それで終わり。

従って、それを僅かでも実効性あるものにしようとすれば、
目に見えざる“無形の強制”が働く危険を排除できない。

そんなことで皇室が尊敬されるのか。

振り返ってみると、安倍政権が最初にやったのは
「女性宮家」の検討を白紙に戻すこと。

それで今度は、女性宮家の白紙化でご結婚と共に民間人になる女性皇族に、
引き続き仕事だけ押し付けるやり方を考えついた。

しかしそれでは、仮に皇室活動に携わる民間人が増えても、
皇族は減る一方。

最後に、今の皇族で残るのは悠仁親王殿下お1人だけ。

それは火を見るより明らか。

じゃあいっそ(皇族でなくても皇室活動が出来るなら)
皇室活動は皆、民間人に任せようとならないか。

そうなれば、だったらそもそも皇室自体も要らない―という結論になろう。

皇族がいなくなり、国民も皇室を要らないと考えるようになれば、
一体どうなるか。

わが国における安定した国民統合の究極の保障者である皇室は、
極めて穏やかに静かに消え失せる。

安倍政権はそれを本気で望んでいるのか?

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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