ゴー宣ネット道場

BLOGブログ
高森明勅
2014.10.29 13:32

発売中の雑誌のことなど

 今発売中の月刊誌『WiLL』12月号に拙い文章を書いた。

「『昭和天皇実録』公表の機会に、富田メモの信憑性を含め、
昭和天皇の靖国神社への)ご親拝中断の『真相』について
あらためて検証」したもの。

ご関心の向きは覗いて頂けると有難い。

『SAPIO』11月号が「『昭和天皇実録』
1万2000ページを読み解く」
という特集。

なかなかの充実ぶり。

特に、昭和天皇が御製を詠まれる際のご相談役だった
歌人の岡野弘彦氏が
、終戦にあたって詠まれた御製の推敲を、
ご晩年まで続けておられた事実を紹介しているのは注目に値する。

その結果、確定したのは次の通りだった。

「身はいかに なるとも いくさとどめけり 
ただたふれゆく 民をおもひて」。

『実録』に収められていないだけに一層、貴重。

但し巻頭の対談で、麗澤大学教授の松本健一氏が開口一番
「『
大正天皇紀』は…」と、
ごく初歩的な間違いをやらかしているのはいただけない。

もちろん、正しくは『大正天皇実録』。

『孝明天皇紀』『明治天皇紀』の印象に引き摺られたのか
同氏は他にも基本的な用語を誤っている)。

『昭和天皇実録』については、
『文藝春秋』11月号が前号に続いて取り上げた。
だが座談会の中で、作家の半藤一利氏が『卜部亮吾侍従日記』に
(A級戦犯の靖国神社への)合祀を受け入れた松平永芳は大馬鹿」
と卜部氏自身の感想を書き付けている箇所について、
「この『
大馬鹿』というのは、
(昭和)
天皇が本当にそう言ったんでしょうか」などと、
全く見当外れなコメントをしていて噴飯もの。

『一個人』12月号は100ページ余りの大特集
皇后美智子さま80年の真実」。

『宝島』12月号は『朝日新聞』ばかりでなく他紙の誤報、
虚報、
捏造を大きく取り上げていて面白い。

例えば「歴史に残る『誤報』ワースト10」の第1位が
『読売』(
平成24年10月11日付朝刊)の
「ips心筋を移植」
だったり、
「衝撃の『虚報・ねつ造』ワースト10」の第3位が
産経』(平成23年7月7日号外、7日大阪本社版夕刊、
8日東京本社版)の「江沢民・中国国家主席が死去」だったり。

正論』12月特別増刊号「朝日新聞と慰安婦・歴史捏造の罪」
主に過去の掲載論文を集大成、
戦後思想史の一断面を伝える
生々しい資料集とも言える。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

INFORMATIONお知らせ