ゴー宣DOJO

BLOGブログ
大須賀淳
2025.9.24 01:40その他ニュース

皇室ジャーナリスト・山下晋司への疑念

「週刊女性」によるこちらの記事。

悠仁さまの成年皇族デビューの陰で根強く残る“愛子天皇”待望の声「可能性はゼロに近い」識者が語る“皇位継承”問題

 

なんとも「ねっとりした悪意」を感じるタイトルですが、この「可能性はゼロに近い」は皇室ジャーナリスト・山下晋司の下記コメントがもとになっています。


現在、男系男子に限定されている皇位継承権を女性や女系にまで広げるといった案もありますが、仮にそれらが認められたとしても、適用されるのはその改正後に誕生された皇族からです。つまり、悠仁親王殿下が天皇となることは変わりません。

(中略)

誕生直後ならいざ知らず、成年皇族に改正した制度をすぐに適用するというのは世界的に見てもあり得ないことですし、やってはいけないことです。今すべきことは、悠仁親王殿下の次の皇位継承をどうするのかという議論です


まず「世界的に見てもあり得ない」と言っているのは恣意的すぎる表現。スウェーデンでは1979年に性別を問わない長子相続が制定されましたが、それによって継承順1位となったのは、カール16世グスタフ国王の長女である1977年生まれのヴィクトリア王女(現・皇太子)です。

 

当然、山下はそんな事ぐらい知っているはずで、だから「誕生直後ならいざ知らず」などと(単に山下個人の固着した考えでしか無いものを)付け加え、ツッコミを避けようとしているのでしょう。悪意のあるペテンです。

 

皆さんご承知の通り、日本でも愛子さまが幼少期である2005年に性別を問わない直系長子優先の皇室典範改正が決まりかけましたが、紀子さまのご懐妊〜悠仁さまのご誕生をもって政治が議論・施策を封印してしまった経緯があります。

 

実は、前述のスウェーデンでは性別を問わない長子継承を定めた法改正が正式に発効する7ヶ月前に、男子であるカール・フィリップ王子が誕生しています。そのため、発効までの7ヶ月間はカール・フィリップ王子が継承順1位となりましたが、当然発効と共にヴィクトリア王女へと移りました。

 

このスウェーデンの行いは立憲主義国家として、そして継承の安定という本質において「当然の事」ですが、それと比較すると日本政府の対応の愚かしさがより一層浮き彫りになります。

 

現在のスウェーデンでは、ヴィクトリア皇太子の長女であるエステル王女が継承順2位、長男であるオスカー王子が3位、継承順4位のカール・フィリップ王子にも4人の王子、王女がいて出生順に継承順がふられており、さらにヴィクトリア皇太子の妹マデレーン王女が9位でその王子、王女3人もあわせ、12人もの王位継承資格者がおられます。

 

これがもし男子限定を続けていたら(仮に全く同じ出生があったとしても)現在の継承資格者はフィリップ王子とその王子の4人だけに。スウェーデンは、非常に賢明な安定継承の道を開きましたね。

 

山下は「今すべきことは、悠仁親王殿下の次の皇位継承をどうするのかという議論です」などと言い放っていますが、無責任にも程があります。

 

この山下という男、DOJOの記事内で過去にも批判されていますが

女性セブン「愛子さまのグッチ」バッシングの正体!!

 

週刊ポストの山下晋司と原武史の皇室に関する対談記事を論破!

 

元・宮内庁職員を看板に活動しているこの人物の経歴を改めて調べた所、私は大きな疑念を抱きました。

 

山下が宮内庁を退職したのは2001年、つまり、愛子さまが誕生された年なんです。

 

上でリンクしたトッキーさんの記事でも言及されているように、この人物は今上陛下ご夫妻へのバッシングを異様な情熱で煽っています。もしや、皇太子(当時)ご夫妻にお子様が生まれ、継承への道筋が開かれた事に「拗ねて」、宮内庁を辞めて民間からバッシングする事にしたんじゃないか?

 

山下は過去に「美智子さま 100の言葉」という書籍を監修しているようですが、断言する。山下は美智子さまの想いになど全く心をはせていないばかりか、土足で踏みにじっているに等しい。

 

それにしても、今回とりあげた「週刊女性」の記事。山下の「嘘コメント」が無くても成立する構成だけど、わざわざタイトルにまで入れて出すとは、「女性誌」のくせに男尊女卑に脳髄まで支配されているのか?

大須賀淳

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ