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高森明勅
2018.8.10 11:23政治

護憲派は山尾議員の訴えに耳を傾けよ!

安倍首相が自民党総裁で勝利すれば、
自衛隊「明記」加憲を目指す動きはより加速するはずだ。
 
旧式のイデオロギー的な護憲論に固執して
自己満足に浸るのは、事実上、その動きを後押しする
に等しい。
 
護憲派は、“リベラル(自律と寛容)”の魂を持つ、
山尾志桜里衆院議員の訴えに耳を傾けるべきだ。
 
「憲法9条は安保法制を止めることができなかった。
 
憲法の本質的役割は権力統制にあるにもかかわらず、
最も権力が先鋭化する『自衛権』という実力を
現状の憲法9条で統制することができなかった。
 
ならば、憲法の統制力を強化する
憲法改正を本気で検討すべきではないか」
 
(山尾志桜里氏『立憲的改憲』ちくま新書)
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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