『大東亜論』のコンテを一旦描きあげた・・と思ったのだが、
昨夜、食事会から帰って来て、コンテを見直すと不満が
出てきて、深夜まであちこち描き直しを始めた。
今日はまだその続きをやっている。
今回、頭山満の重大な転機となる事件の布石を置いておかね
ばならず、そのためのストーリー作りに囚われて、キャラが
薄まっていたので、強化させる描き直しをしているのだ。
キャリアを何十年積んでも、作品づくりのテクニックが万全
になることはない。完成することはない。
一回一回が試行錯誤の連続で、何度も客観性を取り戻す作業
を繰り返さねばならない。
自分が楽しんで描いていても、そんなことはプロの条件では
ないし、読者が楽しむ要因にもならない。
楽しんで描いているからこそ、客観性を見失う罠に嵌って
しまう。
漫画道は完成しない。そこが艱難辛苦の道なのだが、多分、
誰も分かってくれないと思う。




















