ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.6.11 03:15ゴー宣道場

第55回「ゴー宣道場」アンケート回答2


55回「ゴー宣道場」アンケートの回答、第二弾です。

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「言論の自由」は所謂表現者以外には直接関係がないものか

…と漠然と思っていたのですが、まわりまわって自分も

おもいっきり当事者である事が解りました。

ありがとうございます。

潔癖は不寛容故の症状だと思うのですが、世の中全体が

そのようになるのはつまらないし、キケンな事なのだと改めて

思いました。

(東京都・38歳女性・会社員)

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「言論の自由」は民主制の根幹です。

当然、国民全般の暮らしにだって関わってきます。

だが国民はジャーナリズムの「言論の自由」が自分たちに関係

ないと思っているのです。

特に見下げ果てた大馬鹿野郎どもが自称保守です。

狂っています。

そしてエゴむき出しの大衆レベルの「言論の自由」だけが、

「言論の無秩序暴走」となって日本列島を駆け巡っています。

真の意味で「言論の自由」の大切さを99%の国民が分かって

いません。それが「民主主義という病い」なのです。

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戦中は伏せ字で言論が統制されていることが分かったが、

終戦直後のGHQ体制では統制されていたことすら分からない、

今もそうなっているのではないかと思うと、恐ろしさを感じる。

知らないうちに思考がせばめられていることの表われが、

今回のオバマの広島訪問の一件に出ていると思った。

(千葉県・58歳男性・新採用の小学校の先生を教える仕事)

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まさにその通りです。

権力の意図と、マスコミの自主規制が、結託して、

国民の感性を鈍麻させているのです。

マスコミも「言論の自由」の真の意味が分かっていません。

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私は広島出身ですが、オバマさんのスピーチとパフォーマンス

は役者…というか「いい人仮面」と思いました。

それにだまされる思考停止の人々が多いのにも驚き、

87才の父は一言“きれい事じゃ”と、会話にも出ませんでした。

感情におぼれず、常に理性を軸にして想像力を持ち思考

しなければお花畑の現実逃避をつきすすむことになる恐怖を

感じました。

(東京都・53歳女性・会社員)

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その父親、凄いじゃん。

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オバマ大統領の話で、人の見分け方の基準となる2つの条件

を思い出した。

吉田松陰に関する本の中にその人がホンモノかニセモノかを

見分けるにはまず、「言っていることと行動が一致しているか」。

2つめに「自分の利益のためではなく公のために動いているか」

とある。

オバマ大統領はスピーチが上手で理念は崇高だとは思うが

現実には核ボタンのケースを持参して、本気で核廃絶を

目指しているとは思えず、広島訪問も自分の名声のためと

考える方が納得する。安倍首相もしかり。

(千葉県・51歳男性)

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まったくその通りですね。

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「エゴの言論の自由が氾濫しすぎて、公のための言論との

区別がつかなくなっている」

「自分に都合の悪い言論を、権力を使っても潰したいという

欲望が、言論の自由に対する法規制という形で、権力を招き

入れている」

これらの小林師範の発言にはっとさせられました。

また「言論の自由が委縮することで、必要な意見や情報が

手に入れることができなくなる」

という高森先生の指摘にも納得です。

(埼玉県・38歳男性・司法書士)

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こいうことに気付いてくれただけで、「ゴー宣道場」の意義を

感じるわしです。

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言論の自由がおびやかされる様な事といえば、原発反対の、

放送禁止発売禁止の音楽があった事が、私などはまっさきに

思いうかびましたが、それとて!大変な事件でした。当時は。

それが、電波を停止などと、ぬけぬけと議員、大臣が言う

時代になったとは、あきれてものも言えません。

(東京都・48歳男性・会社員)

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そうだったよなあ。忌野清志郎の歌だっけ?

ぴしゃりと当たっていた歌だったのに、放送禁止だからなあ。

「言論の自由」が普通にあると思ってたら大間違いだよ。

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ハウツー、知識(ネタ)系の金もうけにつながる本が売れる

というのはなんとなくわかった。

教育の場で思想系の機会を減らしていると聞いた時に、

自分の知らない内に国民の考える能力を低下させ、

権力の思うがままの国の形にしているんだなと、

危機感をもった。

(神奈川県・43歳男性・会社員)

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今日明日の短期的な損得に関わる本ばっかりが売れるんです。

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人文系の学部を軽視するというのはかなりの自殺行為である

と思う。

会社社長の資質について、会社創設期は法学部、安定期は

文学部がいいというのをきいたことがある。

これは社会が安定化しているときこそアイデンティティを

問う人文系の力が必要だと思う。

(静岡県・49歳・公務員)

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なるほど。会社経営ではそう言われてるんだ。

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思想するな、目先の利益を追求しろ、という国の方針から

愚民化と奴隷の平和が完成しつつあるのですね。

(東京都・33歳男性・会社員)

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そういうことです。奴隷になってはいけません。

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SNSなどで一見、言論の自由が広がった様に思えますが、

そこにはエゴや個が強くなった意見が増え、寛容の精神が

なくなってしまった様に思います。

いつの間にかトゲが抜かれた言論だけが届く報道から

真実を見抜く目を持つことが大切だと思いました。

(東京都・36歳男性・グラフィックデザイナー)

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権力の威嚇がなくても、報道は自主規制してるのです。

もっと言論空間を委縮させようとしてるのが、安倍政権で

あり、それを後押ししてるのが自称保守であり、左翼までが

ヘイトスピーチ対策に、権力のより一層の介入を求める

という有り様になっているのです。

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ヘイトスピーチや匿名のバッシングなどは、趣味の悪い

行為だなと傍観していたのですが、それがまわりまわって

言論や表現の規制となって自分の不利益となって影響して

くる可能性があるということに気付いていませんでした。

統制された情報や言葉の中だけで生きていくのは嫌です。

幼い頃から読書が好きだったので、本にまつわる話は

どんなことでも興味深いです。

本が平積みで売っていると気分が上がってしまい、

つい5冊も買ってしまいました。

図書館も本屋もとても好きな場所で、今もよく行きます。

つい借りすぎたり、買いすぎて帰り道で重さに苦労する

のですが、この重みが私自身が何だかわからないものに

流されないための重しになってくれるはずと思うと、

肩の痛みも軽くなる気がします。

今日購入した5冊の本は、特別強力な重しになってくれる

はず!!

(東京都・41歳女性・会社員)

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ええ人やなぁ。わしもその気持ち、よく分かる。

買っても読んでなくて書棚に並んでいて、いつか読むぞと

にらみつけてる本が山ほどある。

イーストプレスの編集者が関連本まで売れてしまう

「ゴー宣道場」の威力に驚いていました。

清水さんには今後も本を販売してくれるよう頼みましょう。

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暮らしぶりがきつくなると考える余裕がなくなるのは

本当に実感しています。

金銭的にも苦しいと行動範囲、意識が狭まりますし、

仕事も89時までサービス残業が続くとクタクタで

帰宅して寝るだけの生活になってしまいます。

そんな中で、このようにたっぷりと考える時間が作れる

ゴー宣道場はとてもありがたく思っています。

考える練習、言葉にする練習がまだまだ足りないなと

思っています。

(神奈川県・34歳男性・会社員)

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そこなんですよ。実際、社会人になると読書するなら、

推理小説みたいなストレス発散型ならまだしも、思考の

ためになる人文系の本なんか読む余裕がない。

思想するきっかけや余裕はさらにないということに

なるんですね。

だからこそ「ゴー宣道場」で、かなり濃密な思想を一気に、

しかも楽しみながら注入するのは、相当お得のはずです。

愚民化防止策として、「ゴー宣道場」に参加してください。

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WiLLへのテロを決行した青年に敗北感を覚えると、

よしりん先生が仰っていましたげ、テロリストを触発する

のも、言論の価値といえないでしょうか。

会沢正志斎や藤田東湖がいたからこそ、桜田門外の義挙も

実現したと思います。

先生方は間接的にテロ行為に貢献し、世直しに携わって

おられると思います。物騒なことを書いてすみません。

(神奈川県・35歳男性・会社員)

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物騒ですね。(笑)

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「真実の権威に支えられた秩序が幸せをもたらす」と

いう言葉が心に残りました。

皇室をよく理解し、また理解させる教育が必要だと思いました。

言論の自由には条件が必要だと思いました。

少なくとも公共心が必要だと思いました。

その為には正しい教育(歴史など)が必要だと思います。

読書をして、人と議論をすることで、教養を深めないと

「ただ金をかせいで、納税するだけのマシン」になりさがると

危機感をもちました。

(東京都・39歳男性・会社員)

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いい意見だ。

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「私事(ワタクシゴト)に端を発する論争でも、高森先生が

おっしゃっていた、我々で「どういうエートスを共有するのか」

という部分が非常に重要だと思いました。

そのためには歴史の縦軸に連なる者としての意識、武士たちが

持っていた「公」の感覚がやはり重要な鍵になるのだなと……。

小林先生が『民主主義という病い』で書かれていた

「公民主義」の必要性が浮かび上がってくるように感じました。

(東京都・36歳男性・占星術師)

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さっそく『民主主義という病い』を理解してくれてる人の

違憲が聞けて嬉しいです。

 

以上で今回のアンケート回答は終わりです。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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