ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.9.13 23:41日々の出来事

いつか『天皇論』決定版を


読者にも指摘されたが、今になってみると『天皇論』も

甘かったと思う。

そもそも万世一系・男系と書いていたし、人徳よりも

血統を重んじる描き方をしていたようだ。

 

なんといっても、わしが初めて天皇というテーマに挑戦

した作品だ。

初めてだから描ける表現方法もあるし、多くの読者を覚醒

させることが出来た。

そして、今上陛下の即位20周年の式典や、宮中御茶会に

招かれたのも、この『天皇論』のおかげである。

 

だが、知識と経験の積み重ねは、もっと深く天皇を思想

できる地点までわしを成長させた。

特に今上陛下の即位から今までを見てきたことは大きい。

一代の天皇をまるごと見てきて、陛下への敬意が徐々に

徐々に深まってきたし、今ならもっと凄い天皇論が描ける。

 

来年になるが、次の『ゴー宣special』は、今の思想的な

深さを反映した本にしたい。

 

本来なら、小学館から出した『天皇論』も描きなおして

出版しなおしたいくらいだ。

「増補版」というのだろうか?

だが、この出版不況の中で、小学館も増補版なんか出して

くれないだろう。

小学館が無理なら、どこか他の出版社を見つけて、

出し直したいくらいだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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第119回 令和6年 11/2 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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