報道ステーション見てたら、小泉純一郎氏がめそめそ涙をこぼして
手の甲でぬぐいながら泣いている映像が流れたので、驚いた。
な、なんじゃい、どないしはったんや、と思ったら、
東日本大震災の際、東北沖で支援活動を行った元米海軍の兵士ら
400人が、「トモダチ作戦に従事して被曝した」として、東京電力を
相手取り、集団訴訟を起こした、と。
で、小泉氏が訪米して、原告である元兵士たちと会談したのだと。
「ヘリの除染作業を行った友人が、帰国後骨膜肉腫で死去した」
「作戦中から睾丸が肥大して痛かった」
「医師は、『放射線とは無関係』と。しかし今も睡眠薬が手放せない」
などなど、元兵士たちは思いの丈を語り、同席の米弁護士は
「見捨てられたトモダチが米国にいることを日本のみなさんに
知ってほしい」
と。
これらのコメントを聞いた小泉氏は、感極まって、「見過ごせない」と、
ぼろぼろ泣き出してしまったのだと。
あのう・・・
人情を表現したいのはわかるけど、そこで「泣く」ってどう?
確かに、支援活動を行ってくれた米兵に対しては、ありがたいと思うし、
気仙沼で取材していたとき、よく、米兵に対する憧れのような気持ちを
抱いて感謝する被災者たちとも出会ったから、
その支援活動によって、被曝してしまった兵士がいるということならば、
日本のことで申し訳ないな、気の毒な話だなと、罪悪感を感じる。
ただ、私、国際的な法律ってよくわからないまま言うけど、
米軍の「トモダチ作戦」への従事の結果、被害を受けたということなら、
それは、米政府との交渉や保証が行われるべきなのでは?
小泉氏、人情や後ろめたさと混同して、そう簡単に米兵の集団訴訟の
広告塔になっちゃって大丈夫なのかなあ???
小泉氏の脱原発、原発ゼロ政策に関しては完全に支持しているけど、
米兵と一緒になって、米兵目線から訴えられてしまうと、
なんだか素直に受け入れられず、
「涙こぼすならもっとほかの場面、ない?」と言いたくなるような、
フクザツな心境にもなってしまった。




















