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高森明勅
2018.6.22 07:00政治・経済

危機管理の極意?

18日に大阪地震。
 
余震の恐れが報じられている
最中の翌19日、これまで
逃げ回っていた加計学園の
加計孝太郎理事長が急遽、
ドサクサに紛れて記者会見。
 
これぞ危機管理の極意か。
 
余りにも見え透いているが。
 
しかも自ら公然と同学園が
「嘘つき」と認めた(税金で多額の援助を仰ぐ
愛媛県と今治市という公的機関に、自分たちに都合よく
事を運ぶ為に嘘をついた、と悪びれもせずに言い張った)
 
以上、会見での発言も、
同じように自分たちに都合よく事を運ぶ為の嘘である可能性を、
原理的に否定できない。
 
だから、理事長の言い分をそのまま真に受ける
トンマな人間は、まさかいないだろう
(しかも、安倍首相との面会は「記憶も記録もない」という、
官邸あたりから知恵を付けられたのかと思える、既に聞き飽きた
逃げ口上)。
 
謝罪会見のはずが加計氏は会見の間、
何故か終始ふんぞり返っていたように見えた。
 
教育機関のトップとは思えない無作法さ。
 
何より、死者も出た災害を利用する悪どさと、
嘘をつく事への罪悪感がまるで感じられない
ふてぶてしさに、呆れた。
 
こんな人物が安倍首相の
“腹心の友”か。
 
「類は友を呼ぶ」という言葉を思い出す。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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