改選を迎える若手参院議員の1人は不安をこう吐露する。
「『最後の3年』の成否は、安倍氏の言葉通り『謙虚で丁寧』な
政治を推進力にできるかどうかにかかっている。
「首相の得票率は国会議員票82%に対し、地方票は55%。
この差をどう読むか。
地方議員や党員には、政権への不信が根強いとみるのが自然だろう」(朝日)
来年は統一地方選挙、皇位継承、
大阪市での主要20ヵ国・地域首脳会議
(G20サミット)など、ただでさえ日程が目白押し。
自民党案を国会に提出できたとしても、
衆参3分の2を維持する参院選までの間の発議が
できる環境にはないのが実情だ」(同)
「開票結果は1強の岩盤にくさびを打ち込んだかのようである。
美しからざるフィナーレの予兆となりかねない」(日経)
ただ参院選後に先送りすると、選挙結果次第で、
参院での改憲勢力が国会での発議に必要な3分の2を割り込む恐れがある。
発議の実現を裏打ちする議席数を失えば求心力も失う」
「勝敗が見えていたため党員の投票率が伸び悩んだ面はある。
安倍首相や支持した議員は肝に銘じ、謙虚で丁寧な姿勢で
政権運営に当たる必要がある」(産経)
「安倍陣営に名を連ねた船田元・党憲法改正推進本部長代理は、
白票を投じたことを記者団に明かし
『首相の改憲への姿勢に同調できない』と明言した」