うっかり「下書き」に入れたままでした。
すっかり遅くなってしまいましたが、
『SPA!』4/22・29号の倉山記事について。
今回は、書き出しと結論をまず紹介しよう。
日本の官僚は優秀と言われる。
しかし、時に大きすぎる失策を犯す。
細かいことに拘り過ぎて、大きなことを
見落としてしまうのか。
で、日本の対米開戦やトランプ関税について縷々述べる。
戦前日本を「抜けているにもほどがある」などと
ボロクソにけなしているくらいだから、
かつての国防方針に匹敵するか、
それを上回るほどの国家ビジョンを掲げるのかと
思いきや、結論はこちら。
今は減税一択だ。食料やエネルギー価格の高騰に加え、
のしかかる税と社会保険料の負担で消費が伸び悩む。
消費減税が最も効果的だろう。
あとは政治の決断のみ。
うん?? これって景気の話ですよね?
ちとズレていませんか?
日本の対米開戦やトランプ関税の話からしたら、
かなり内向きの対処療法のようですが。
細かいことに拘り過ぎて、
大きなことを見落としてしまう、
そのまんまじゃない??
だいたい「消費減税が最も効果的」っていうけど、
何に効果があるのか一切書かれていない。
割愛した中盤もなかなかひどいよ。
(日本は)冷静に考えれば
「対米開戦やむなし」でも何でもなかった。
(ルーズベルトには「若者を戦場に送らない」
という公約があったのだから)日本は石油が欲しければ
イギリスやオランダとだけ戦えばよかった。
「当時の日本政府は、アメリカ大統領選の
公約を読んでいなかったのか?
抜けているにもほどがある」
ふざけきっている。
すべて、大統領選の公約が守られるという
前提に立っての話。
脳みそお花畑か。
後知恵だけで、よくここまで戦前日本をバカにできるな。
結局、倉山のシナリオのように日本が蘭印に攻め、
結果、敗北したなら、倉山はこう言うに決まっている。
「だから背後のフィリピンは攻略しておくべきだったのだ」
「真珠湾で艦艇を撃滅しておけばこんなことにはならなかった」
「公約を信じ切るなど、抜けているにもほどがある」
やれやれ、バカにつける薬なし。
トランプ関税の話もひどい。
延々とウンチクを披露したあと、
「では、どうするか?」という問いに
自ら出した答えがこちら。
一刻も早く爆風の圏外に退避するまで。
どうやって???(笑)
それに答えないまま、減税一択云々という
結論に行くから参るよね。
爆風の圏外に退避するために、減税一択?
それだけで爆風の圏外に退避できる?
内と外の区別がついていないだけでなく、
問題を矮小化させているだけ。
大きなことを見落としているのは一体誰なんでしょうね。
見開き2P使ってのブーメラン記事、
自分を客観視できないとこうなる、の見本。
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