「愛子天皇への道」の記事でもまとめられているように、スカスカなテンプレ男系固執発言が大批判を呼んでいる自民党の山東昭子参議院議員(日本会議主導の「皇室の伝統を守る国民の会」代表)。

現在83歳の山東はこの夏の参院選で改選ですが、本来は自民党の内規で70歳定年が定められている自民党の比例名簿への掲載が「昨年のうちに」特例として決定しています(任期満了時は89歳!)。
ちなみに、「71歳の新人」なのに同じく特例で比例に入っているのが、組織内候補として日本医師会からプッシュされた釜萢敏(政府の新型コロナ感染症対策分科会委員)。
70歳定年はあくまで自民党の内規で法律ではないので、特例も勝手と言えば勝手なのですが、そんなご都合主義の運用するんだったら定年撤廃しちゃえば良いのに(なお、導入時には中曽根康弘元首相が、規定に従って引退しています)。
こういう、「我が党は常に新陳代謝します!」みたいなポーズだけ示して、内部のご都合により平気で破るの、批判をあびながら貫くより何倍もタチが悪い「卑怯者の仕草」です。
元々女優だった山東は、1974年に田中角栄の要請で参院全国区から初出馬・初当選。当時は32歳で「最年少参議院議員」であり、現在よりもっと女性議員が少ない時代ですから「反因習のアイコン」のような形で担がれたはずです。
それが、後進を押しのけて比例に居座るだけに留まらず、皇統問題で「男尊女卑の急先鋒」になっているのですから、こんな皮肉な事はありません。
山東昭子という存在は、「因習の象徴」そのものになってしまいました。
こうした欺瞞に侵食された自民党という組織には、上皇陛下が生前退位を望まれた際のお気持ちなど、微塵も汲むことはできないでしょう。
玉木雄一郎にも漂うような、この種の表層と本性の乖離(そしてその間にぽっかり空いた〝虚無〟)は、自民党からも伝播する、日本の政界を覆う病なのかもしれません。





















