今回の参院選で初めての議席を得た「チームみらい」及び党首の安野たかひろ氏は、何かと気になる存在でした。
「デジタル民主主義」のスローガンを抱え、テクノロジーを駆使した政治改革を主張。まだ完全な未知数ではあるものの、かなり詳細な策を記載したマニフェストを公開するなど、少なくとも「物事の論理性を重視し、旧弊を打ち払う心づもりは持っているのだろう」と、積極応援まで行かなくとも、比較的好意的な印象を持っていました。
しかし、参院選における安野氏のアンケート回答で、皇室に関する項目を見た時「え?」と驚いていましました。
毎日新聞のアンケート(https://mainichi.jp/senkyo/27san/meikan/?mid=C01073001001)から引用します。
問24:国会で議論されている皇族の減少対策に関して、あなたの考えに最も近いのはどれですか。
回答:旧宮家出身の「男系男子」を皇族の養子にできるようにする
問25:現在の皇室典範では男系男子のみに皇位継承資格があり、女性は天皇になれません。女性が天皇になることについて、どう思いますか。
回答:女性天皇は賛成だが、父方が天皇の血筋につながらない女系天皇には反対
「女性天皇◯ 女系天皇✕」もですが、それ以上に驚きなのが、女性皇族が婚姻後も皇室にとどまる事よりも「養子案」の方に賛同している点です。
これはかなり強めの「男系固執」であり、パブリックイメージおよび氏や党が掲げる諸政策のニュアンスともだいぶ齟齬があります。
もし、これまで皇室にあまり関心が無かった中で「なんとなく〝無難〟」な回答をしてしまったのなら、「無意識に男尊女卑の因習に加担した」という、安野氏にとっても、国民にとっても不幸な事となります。
安野氏には、手紙とこのブログへのリンクも添えた上で、「愛子天皇論3」を郵送にてお送りします。国政に議席を獲得した以上、避ける事はゆるされない皇室の問題への対峙に向けて、ぜひ考えを深めて頂きたいと願っています。





















