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トッキー
2025.8.20 11:28よしりん先生の登場

戦後80年の『戦争論』再読からの名言集・その3

昨日に引き続き、
ともピーさんの
『戦争論』再読名言集を
ご紹介します!

 


 

 

第17章 クニを護るための物語
P297より
「戦後あらゆる物語を相対化させて少女は売春 少年は殺人が流行の国になった
本当にこの国には物語は要らぬのか?」

鬼滅の刃で煉獄さんという強い人が、さらに強い鬼と戦って最後は負けて死んでしまうのですが、その時に彼の頭の中にお母さんが現れてよく頑張ったねと言ってくれます。このシーンはそれこそ大東亜戦争で死んでいった兵士たちの状況を再現しているように自分には見えました。そしてこのシーンを描いた映画は大ヒットして大人も子供と一緒に見て思わず涙していたので、現在の日本人は戦時の物語を理解することはできるし、当時の戦った兵士を蔑むような感覚は無くなった、そこまでは日本国民の意識は変わったのは間違いないと思います。

問題なのは、その映画のヒット時はコロナ騒動の真っ最中だったのですが、みんなその映画をマスクをガッチリして見ていたということ、そしてそのシーンに感動した日本人の多くがコロナワクチン全体主義に従順だったことです。

戦時の物語を客観的に見て感動することはあっても、自分たちが戦う気概はないのかもしれません。それ以前に世の中で起きていることを分析して本当に国益になることが何なのか、公とは何なのかを考えぬく忍耐力がない、そんなことは一切考えずにただ流されて漂流しているだけの日本人が大半なのかもしれません。戦時の物語すら自分たちの感動を得るための消費の対象としか感じていない可能性が高いです。

それが戦時のナショナリズムと現在のナショナリズムの違いでまさによしりん先生が言う通り空疎化しているのだと思います。戦時は国民一人一人が生きるか死ぬかを目の前に突きつけらられている状況だったわけなので、違って当たり前なのかもしれませんが。

 

第19章 悪魔の戦争
P338より
「核を保有する中国とアメリカが仲良く日本の戦争責任を追及する資格などあるわけがない
核を捨ててから言え!」

28年前にこのセリフを読んだ時に、確かにその通りだなと思ったのを覚えています。核不拡散条約とか言っても結局はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の核保有は許される内容なので最初から欺瞞だらけ、欺瞞でしかない条約であって時を経てロシアと中国は核をチラつかせて侵略行為を繰り返すような国になってしまっています。ほんとうに日本の戦争責任を追求する前に、自分達が日本に対して行った空爆や原爆による虐殺や現在も行われている侵略行為についてどう考えているのか、それは正当化されるものなのか、それを説明してみてほしいと思いますが、まあ自分達の正当化に終始するのでしょうね。

 

P339より
「もはや世界には「悪魔の戦争」に怯えながらの紛争しか残されていない
個人の戦争欲がぶすぶすと時折噴出して
犯罪となるくらいは当たり前ではないか!」

核を持つことが世界の滅亡につながる危険性を孕んでいるという文脈での核保有批判は当たり前に存在しますし、今年の夏もあらゆるメディアでそのような話をしていると思いますが、個人の戦争欲の発散すら出来なくなるという視点からの批判は、この戦争論以外で同じような発言をしている人っているのでしょうか。

私自身、読書量がそこまで多くないのと保守系の方の本をそこまで読んだことがないのでもしかしたら他にもいるのかもしれませんが、見かけませんし、聞きません。かなり独特の視点ですが同時に本質を突いているものだと感じます。

「人間の戦争」の可能性すら奪った罪は大きいとよしりん先生は喝破していますが核武装をこのような視点から批判するのも核兵器の本質的な意味を伝えるのには有効だと思います。

そもそも核兵器で広範囲を破壊し殺戮をした場合には、その土地を占領したとしてもすぐに住めない不毛の地となるわけで、侵略して土地を奪う目的にすら核兵器は合理性を持たないのではないかと思うのです。そうすると核兵器はただただ大量殺戮と破壊を目的としている究極の馬鹿が使う武器だとも思えてきます。

なのですが、核兵器の破壊力が圧倒的であるがために核武装しないとロシア、中国、アメリカなどと力の均衡が保てず結果的に平和も維持できない現実をどうするのかも考えなければなりません。

よしりん先生は昨年11月の広島DOJOで、3回目の原爆を落とされないために日本は核武装して国際連合の常任理事国入りを目指すと宣言してはどうかと提案していました。核武装して自主独立して常任理事国入りして、そこから核軍縮の話し合いをしていくのだと。これ、ものすごくカッコいい提案ですし、ものすごい説得力があります。

 

 


 

 

 

これだけ圧倒的な説得力のあることを言っているのに、
戦後80年の夏にマスコミは
『戦争論』をほとんど無視して
反戦平和教育・自虐史観の再洗脳に躍起になる有様で、
だから「オールドメディア」と言われるんだと
思うしかないのですが、
そのような旧来のメディアの論調を
批判的に見る者たちにも、結局は
「空疎なナショナリズム」しか育っていないのが現状です。
みんな、もっとしっかり『戦争論』を読め!
と言いたくなります。

 

トッキー

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