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トッキー
2025.8.21 13:08よしりん先生の登場

戦後80年の『戦争論』再読からの名言集・その4!!

公論サポーター・ともピーさんの
戦争論再読感想、今回で一区切り。

最後のは本日のDOJO告知ブログと
同じものですが、あえて再掲します。

 

 


 

第20章 個と公
P346より
「「公」とは「国」のことなのだ」

この章を初めて読んだ時に公って国のことなんだ、やっぱり日本国という範囲で公は限定されるんだと知って、それはそうだよなと妙に納得したのを覚えています。戦争論の発売当時は公というものが世界大のものと考えなければならないような雰囲気すらあったように思います。

「公のため」と言ったら人権主義的に弱者を守る感覚も含まれはするのですが、遠い国の飢餓に苦しむ難民を救うような、言葉も文化も国も異なるまったく繋がりのないこの地球上の誰かを救う感覚って何か宙に浮いているものを掴もうとする感覚に似ていて。それ自体が悪いことではないのですが、それは「遠い国の難民に思いを馳せる俺っていい人だよね」と自己のいい人でいたい欲求を満たすためではないかという疑いは拭いきれなくて。

遠い国の誰かを救うことよりも、近所の掃き掃除をするとか小学生の子供のPTA活動に参加して子供の見守りをするとかそういったことからだよなと、それでいいんだよなと気付かされた、そんな記憶が残っています。

たぶん、現在の日本人はリベラル的な思想のもとで教育を受けてきた人がほとんどなので公の及ぶ範囲は国だと考えればよいということすらわからずにふわふわしている人がけっこうな数いるのではないかと思っています。

そこに参政党が「外国人優先の政策がまかり通っているのはおかしいですよ!」とか叫んでいるのを耳にすると、そこで一気に左から右に感化される人が出てきてもおかしくはないなと思います。リベラル的な考え方には欺瞞が含まれることが多いので心のどこかに抱えている「なんかおかしくない?」という感覚が一気に噴出することはあり得るので。

どうすればバランスをうまく保てるかが問題で、公が国であることに気付くことは等身大の自分を見つめ直すきっかけになり得ると思います。

 

 

第21章 個を超える勇気と誇り
P361より
「そんな小ずるさなど本当に有事の際には大国にひとたまりもなく踏みにじられてしまう可能性をだれも考えないのだろうか?」

トランプ大統領の様子を見ている限り、今の日本に有事があったとしてもアメリカ人の兵隊に血を流させてまで日本を守ることはない、絶対にない!と言い切れます。

それに気付いてしまった日本人が多いからこそリベラルが後退しているのだろうと思います。

 

P362 より
「政治家が官僚がマスコミが日本の大人が何の覚悟もせずに平和に(実は無難に)今をやりすごそうとばかりしている
そのためならプライドなんかいらねえや
無難と金もうけのためならば…」

ウクライナ戦争が泥沼状態となり、もしかしたらロシアが勝利してしまう可能性すらあるような状況下であっても国防に関する危機感をまったく感じていないかのような発言をする政治家が存在します。

皇位継承が、まさに目の前で途絶えそうになっている状況なのにまだ静謐な環境で議論を、と言って男尊女卑の男系男子限定継承を継続しようと目論む政治家がいます。

さらに、理論的には男系男子では皇位継承が安定しない、続かないことをわかっていながら政党内のしがらみの中でそれを声に出せない政治家がいます。
政治家の方々にプライドはないのでしょうか?
無難にやり過ごそうとしているだけなのでは?

 

最終章 自由と束縛
P375より
「日本の平和主義は欧米がかつて第一次世界大戦後に患った病と同じ
彼らは平和主義の病がナチスの台頭を
防げなかったことを反省したが
日本はワンサイクル遅れているだけに過ぎない」

終戦を迎えてから80年目の現在、日本で「極右」的な政党が勢力を伸ばしつつあり個人的には危うい状況でもあるととらえています。

ただ、第一次世界大戦後のドイツと日本とでは異なる点があります。

第一次世界大戦を経てドイツは王室を失っていましたが、現在の日本には皇室が存在します。皇室の存在が権威と権力を分かつことによって権力の暴走を防ぐということが「天皇論」に書いてあります。

安定的な皇位継承を実現できれば、まだまだ日本には可能性があるのではないかと思います。
政治家の皆さんに言いたいのは、いつまで男系男子限定継承にこだわってるのか、ということ。

直系長子優先で男女関係なく皇位継承できるようにすれば皇位継承も現在の男系男子限定よりはるかに安定的になることは明らかなので一刻も早く、女性、女系天皇を公認して愛子皇太子を実現したいです。

以上、長くなりましたが…。

今、戦争論2を読んでいます。
ボルテージは2の方が上がっています。

 

 

こうして改めて見てみると、
それほど「見せ場」でもない
わりと小さなコマにまで名言がびっしりで、
しかもそれぞれが27年を経た現在の状況にまで
ぴったり当てはまっているということに
驚かされます。

『戦争論』は今こそ、
初めて触れる人にも、
隅々まで読んでほしい
一冊です!

トッキー

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