1994年、社会党の連立離脱を期に、当時下野していた自民党が社会党との連立政権樹立を目指して「リベラル政権を創る会」という超党派グループを作りました。
国立国会図書館のアーカイブで、そのグループが作った資料集「『リベラル』を考える」が公開されています。
その中に書かれている「リベラル政権の基本理念と政治姿勢」という主意を引用します。
1.日本国憲法の精神を尊重し、自由で公正な社会をつくり、市民参加を重んずる民主的な政治をめざす。
2.世界の平和と繁栄の中に日本の存立を求めるとの立場にたち、平和外交と国際貢献を積極的に進め、とくに近隣諸国との友好協力を深める。軍事的大国主義はとらない。
3.個人の尊厳の尊重・自立自助の精神の確立・社会的公正の確保を基本理念とし、適正規模の政府により、いきいきとした市場経済と温かい福祉の調和した男女協同参画型の豊かな共生社会をつくる。
4.金権腐敗を排し、政治改革を進め、政治の信頼を確立するため、政治腐敗防止法を制定し、国会に政治倫理委員会を設置する。
5.「政治は力、力は数、数は金」の考え方を否定する。国民の自由闊達な論議と行動を尊重し、民主的な手続きにより合意形成に努める。
なるほど、「いかにもリベラルっぽい」。
さて、どんな人が参加してたのかと発起人のページを見ると…(注:ズッコケて頭を打たないように、周囲の安全を十分にご確認ください。)

ドンガラガッシャーン!ぇ、えええ!?
はい、いの一番に出てくるのが(五十音順だからだけど)、当選一期目だった安倍晋三元首相なんですね。
先日記事にしたように、この次期は同じく当選一期目だった高市早苗も、後の自由党→新進党につながる「リベラルズ」という政策集団に参加していました。
平成初頭は、みーんな魔法少女の呪文みたいに「リベラル・リベラル・ルルルルル〜♪」と唱えていたのかしら。
色々と混乱しながらリサーチしてたら…さらなる衝撃の書物が!(注:ズッコケて頭を打たないように、ただちに命を守る行動をとってください。)

ドンガラガッシャー(以下略)
2年後、1996年には「転向」してこんなの書いとる〜!!2年の間に何があった?(共著の衛藤晟一も、過去に日本会議国会議員懇談会の幹事長を務めたゴリゴリの男系派。今年の参院選に出馬せず引退)。
それにしても「保守革命」って、まるで「変態紳士」みたいに、もっともマッチしない言葉同士を無理矢理ガッチャンコした響きだなあ…。
※余談ですが、中島岳志氏の「リベラル保守宣言」は、岡山行きの新幹線で読もうと買ってあります。
「保守革命宣言:アンチ・リベラルへの選択」怖いもの見たさで読んでみたいけど、部数が少ないのか古本は異様に高いので、図書館を探して読んだらまた報告します。





















