首班指名における野党候補の一本化について、国民民主党が「(立憲民主党との間で)基本政策に大きな隔たりがある」とした事について、立憲の野田代表は
憲法・外交安保・経済・エネルギー・多様性5分野で政調会長同士で合意して文書を交わしているんですよ。破棄されたとは私は聞いてませんので
「5分野」と言いつつ、ここに含まれるものは非常に幅広いですよね。こんな範囲で文書を交わすレベルの「合意」がとれている(そうなの?とびっくり)なら、むしろ各党内での意見の隔たりよりも「一本化」できているんじゃない?と素朴に思ってしまいます。
国民民主党(玉木雄一郎)が二の足を踏むのは、実際には「基本政策の隔たり」などでは無く、火中の栗を拾いに行くかの胆力の問題である事が、白日のもとに晒されてしまいましたね。
政治家、それも国政政党のトップなんて「火中の栗を拾うのが仕事」だと思うので、ここでの尻込みは根本的な資質が問われてしまいます。野田さん(東日本大震災後という火中の栗を拾った事のある人)、玉木に爆弾渡したな、とちょっとニヤニヤしながら展開を注視しています。
さて、ちょっと話を戻して、先の「立憲民主・国民民主の間で文書が交わされるレベルで合意がとれている項目」を見ると、これだけ広範な合意なのに、非常に大事な項目が入っていませんね。
そう、皇室に関する問題です。
先の5項目は「妥協できる」けど、皇室にまつわる議論は「絶対に譲れない」実状をそのまま取れば、そういう意味になります。
もしこの先解散総選挙になったとして、立憲民主と国民民主が「5項目」の範疇で議論しても、「でも、そこは妥協できるんでしょ?」という事になります。そんなの全くのムダ。
ここに来たら、最大の論点は「皇室の問題」以外にありえない(選挙で声高に叫ばれやすい経済も、安保も、多様性も合意できるんだからね)。
野田さん、もしかしてそうした計算まで含めての発言なのかな?
能天気な楽観と言われるかもしれないけど、いつだって現実は「事実は小説より奇なり」を地で行っているものね。
楽観主義者は、いつだって火中の栗を拾う勢いを併せ持ってるんだぜ!





















