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小林よしのり
2025.11.11 14:20日々の出来事

高市早苗は戦争を起こすか?

台湾有事が日本国の「存立危機」に当たるのか?
集団自衛権の議論の時、ペルシャ湾で海賊に襲撃された
船に邦人が乗っていたら、集団的自衛権を行使して、
自衛隊が救出することが出来る・・とか回りくどい
議論をしてたせいで、「台湾有事」については、
政府見解は分からぬままだった。

高市早苗は、台湾有事は日本の存立危機だから、
自衛隊に命じて、中国と戦争すると勇ましく言う。
この発言を撤回する気はないらしい。

わしは台湾有事が、即、日本国の「存立危機」には
ならないと思う。
だが、アジアの民主主義の「存立危機」にはなる。
民主主義の基盤を持つ台湾は、あまりにも貴重な友人だと
思う。
したがって、台湾を何とかして侵略しようと企む中国の
覇権主義には大いに嫌悪感を持っている。

だが、米軍基地が狙われれば、米兵だけでなく、日本人
にも死傷者が出る可能性がある。
そもそも沖縄は日本国の領土だ。
台湾有事で、日本の領土が攻撃されたら、集団的自衛権の
発動の根拠になるのか?
アメリカは日本と同じ解釈をしているのか?

高市早苗の個人的な解釈で、日本国民が戦争に巻き込まれる
恐れが出てきた。議論をすべきである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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