高市首相の「存立危機」発言をめぐる、中国の薛剣在・大阪総領事による「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」というXポストに関してインタビューに応えたトランプ大統領の談話。
トランプ氏、高市氏答弁への中国反応を批判せず「同盟国友人でない」(朝日新聞)
SNSやニュースのコメントで「高市は梯子を外された」という表現が見られますが、自分としては(米、中、台ひっくるめての)「梯子」をひっくり返したのは高市だと思っています。
薛剣在のポストは酷いものではありますが、米空母の上ではしゃいでピョンピョン跳ねるような態度をとる日本の首相・内閣総理大臣が、ダイレクトに「交戦の意思」につながる言葉を発したのですから、暴力的な言葉での牽制が飛び出す事にまったく不思議はありません。
トランプの「多くの同盟国だって友人ではない。貿易で中国以上に我々を利用してきた」という発言は冷たいわけでも何でもなく、バランスを踏まえた上で「こう言うしかなかった」回答(そして「当たり前の前提」)でしょう。荒くれ過激オヤジの皮をかぶりながら、実は狡猾に策を張り状況を動かして行く力を持つのが彼の恐ろしさなのですから。
高市発言は、複数のヤクザ組織が直接抗争に至らない中で腹のさぐりあいをしている緊張状態の中で、強豪勢力の腰巾着的な組の組長が、酔っ払って「やってやっぞゴルァ!」と一人息巻いているようなもの。単細胞な子分(ネトウヨ支持者)へのアピールにはなるかもしれませんが、公衆の面前で喚いてたら「あのバカ…」としか思われず、今後「対等な交渉相手」という敬意は持たれないでしょう。
「超大国」に物量ではどうしたって敵わない日本にとっての最大の武器は「いざとなったら何をするかわからない」という緊張感を相手に持たせる事。実際、敗戦とはなったものの、大東亜戦争は「いざという時の日本の恐ろしさ・気迫」を、国の存亡をかけて体現した戦いでした。
「戦争論」の148〜149ページで紹介されている、アーロン収容所の捕虜となった日本の将校が「日本が戦争を起こしたのは申し訳ない事であった。これからは仲よくしたい」と言った事に対する英軍中尉の言葉は、ずっと胸に刺さり続けています。

高市早苗と、高市の「媚米態度」を称賛する者は、奴隷どころか媚米ポチ、つまり「犬」です。
いや、犬で括っちゃうと犬に申し訳ないな。変な所でギャンギャンうるさく鳴くのに、いざとなったらグースカ寝ているか、一目散に逃げ出す駄犬そのもの。中国では「犬」は侮蔑に使われる語だから、大阪総領事の言葉はたぶん間違いなく「犬」への罵りなのでしょう。
高市の熱心な支持者はおそらく「サムライ」大好きでしょうし、何なら「自分はサムライである」と自認までしていそうです。しかし、実際にはその「振る舞い」が、サムライではなく奴隷どころか駄犬にまで日本を貶めている事に、どうしてそこまで鈍感でいられるのでしょう。





















