「女」は全体主義を作り出す
最大の武器になった!
小林よしのりライジングVol.558
配信です!!
今週号のタイトルは
「勇ましい愛国女性がお好き?
——日本型・女の利用法」
今週のトップは
泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
高市早苗が首相に就任して以来、「高市マンセー」の大絶賛・礼賛現象が起きている。
とにかく日本の憲政史上初の女性首相なんだから、批判をすることはまかりならんというような勢いで、その猛烈さはかつての「安倍マンセー」状態も既に超えているように見える。
その代表例が雑誌「月刊Hanada」で、「高市総理への手紙」という企画をメインに据えた最新号では、とにかく女、女、女、女の右派論客を勢ぞろいさせて高市首相を褒めたたえまくっている。
とにかく「女性」を盾にすればなんでもアリ、一切の批判は封じられる。男がやったら猛批判を喰らうはずのことでも、女だったら許されるというような状況である。
実は、このような「女」を利用した政治家の批判逃れという手口はいま世界の各地で起こっている現象であり、それが日本型のスタイルで始められたわけである。
だがこんなことを続けていたら、どんな未来が待っているかわかったものではない。
その危険性を直視せよ!!
『ゴーマニズム宣言』は
「首相と総理大臣」
「首相」と「総理大臣」は、どう違う?
本来なら同じ意味で、慣例的な用語か法的に正式な名称かという程度の違いなのだが、その語源までさかのぼれば、そこには大きな違いがある。
その違いにまで目を向ければ、高市早苗を「総理大臣」とは決して呼べない。そう呼んだら、「名に偽りあり」になってしまうのだ!
高市早苗を支持することこそが「フェミニズムの本懐」と言い出した者までいるが、これも大間違いだ。
そもそも男尊女卑で「男の血が尊い」といってる高市を支持することが、なぜフェミニズムに通じるなんて言えるのか?
フェミニズムはわざわざ西洋の「人権」思想に由来して考える必要はない。
日本の「国体」がそもそもフェミニズムと一体とさえ言える者であり、真の保守こそ真のフェミニストになり得るのである!
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…「高市総理、中国に負けるな!」なるネトウヨ的キャッチコピーを掲げて11月26日に発売された「月刊Hanada1月号」は、メインの執筆者としてひたすら右派の女性論客が集められている。
メインは「高市総理への手紙」という特集だ。自分が高市に媚びるあまり、「女性首相を甘やかす」という女性蔑視にはまり込む、そんな人間が続々と現れている。
そして、ここにあるのは、女性を盾にして、なんでもありの権力礼賛を作り上げてしまおうという構図だ。]「女性首相を守れ!」という空気さえ作れば、批判は簡単に封じられる。そのためには、「女性による勇ましい言説」が欲しいのだ。
女性を利用した権力礼賛づくりが、相当危険なレベルにまで達している現状を直視せよ!!
※「ゴーマニズム宣言」
…孔子の言葉に、「まずは名を正せ」というものがある。
政治において真っ先にしなければならないことは「名を正す」ことであり、名が正しくなければ言論の筋が通らなくなり、政事が達成できなくなるというのである。
わしは高市早苗のことを「高市総理」とは決して呼ばない。せいぜい高市「首相」までだ。語源までさかのぼって見れば、「首相」と「総理大臣」には、大きな違いがあるのだ。
「首相」と「総理大臣」の違い、日本における「権威」と「権力」のあり方、愛子さまのラオス訪問から見てとれること、高市早苗によって崩壊した「政府公式見解」というものの意味、そして「フェミニズムの本懐」とは何か?
高市全体主義に屈せず、批判を続けなければならない!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…今井絵理子や山本太郎、生稲晃子、三原じゅん子、ラサール石井のようなエンタメ政治をどう思う?
国際世論に台湾のことを訴える力のある政治家や頼りになる人物はいる?
『最終フェイス』で男の最終フェイスが描かれる可能性はあった?
「ガンダムシリーズ」と「おぼっちゃまくん」の奇跡のコラボはある!?
万が一、台湾有事が起こり、中台衝突の影響で中台双方の難民が与那国島などに押し寄せた場合、日本はどうするべき?
中国国内での日本のエンタメの公演が次々と中止になっている現象をどう見る?
炎天下の中、選挙応援をしてくれた人たちの思いを、山尾氏は無にするつもりなの?
日本の社会は「中流」が崩壊したのに、未だに多くの人が「自分は中流だ」と思っているのは何故?
…等々、よしりんの回答や如何に!?
目次
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第382回
「勇ましい愛国女性がお好き?——日本型・女の利用法」
2. ゴーマニズム宣言・第587回
「首相と総理大臣」
3. Q&Aコーナー
4. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
5. 編集後記





















