よしりんバンド横浜ライブ、ものすごく楽しかった。
野心も邪心も本性も捨てることなく、「強者」としての牙を復活させて、
さあ、また闘いに挑むぞという決意のライブだった!
脳溢血後は、たびたび、左半身が痺れて痛むままだと話されていたけど、
それを聞いて「大丈夫かなぁ」と心配になっていた感覚を、
よしりん先生自身のパワーで吹き飛ばされてしまった感じ。
(あ、もちろん今後も常識的な範囲で労わる気持ちは持ちますが)
特に「永遠の嘘をついてくれ」と「落陽」のコンボが印象に残った。
永遠の嘘をつき続けることは、どこまでも孤独を突き通さなければならない
厳しい世界でもあると思うけれど、
それこそが、人を楽しませ、影響を与えてきた表現者としての矜持でもあり、
そして、その矜持を賛美し、励ますという凄い歌が日本にはあるんだよと
教えられて、感激するものがあった。
「落陽」では、歌詞を食い入るように聞いていたという西部邁氏の様子、
そこからうかがえる胸中が、
よしりん先生の目線から語られるというところが胸に染み入った。
同時に、つい最近、高市早苗の台湾有事発言について取り上げた生放送で、
『台湾論』が焚書されていたのに、日本人は誰も取り上げなかったという話を
されていた時の、やるせない感覚が思い出されたりもした。
でも、決して投げやりでなく、それでもまた挑むぞというライブなのだから、
凄かったと思う。
「嘘」にも世の中を覆いつくし、閉塞感を伴うキレイゴトととしての「嘘」もあれば、
人々に夢を見せる、未来への活力を生み出すためのフィクションという「嘘」もあり。
「罪」にも、犯罪や原罪といった意味だけでなく、「罪つくり」という艶やかな「罪」もあり。
そして、ステレオタイプな「議論とは」「討論とは」を超えて、
新たな思想の時間を作り上げていこうとする「よしりんバンド」という試み、
まだまだ未完の大作の序章を、自分たちは目撃しているんだなとも思えて、
来年がますます楽しみになってきた。
今後も、駆けつけられるライブにはガンガン乗り込むぞ!
アンコールで着たあのドレス、また着たいし。(←自信を持った人)




















