ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2025.12.15 11:43

強者の牙が復活、さあ闘いに挑むぞという決意のライブだった!

よしりんバンド横浜ライブ、ものすごく楽しかった。
野心も邪心も本性も捨てることなく、「強者」としての牙を復活させて、
さあ、また闘いに挑むぞという決意のライブだった!

脳溢血後は、たびたび、左半身が痺れて痛むままだと話されていたけど、
それを聞いて「大丈夫かなぁ」と心配になっていた感覚を、
よしりん先生自身のパワーで
吹き飛ばされてしまった感じ。
(あ、もちろん今後も常識的な範囲で労わる気持ちは持ちますが)

特に「永遠の嘘をついてくれ」と「落陽」のコンボが印象に残った。
永遠の嘘をつき続けることは、どこまでも孤独を突き通さなければならない
厳しい世界でもあると思うけれど、
それこそが、人を楽しませ、影響を与えてきた表現者としての矜持でもあり、
そして、その矜持を賛美し、励ますという凄い歌が日本にはあるんだよと
教えられて、感激するものがあった。

「落陽」では、歌詞を食い入るように聞いていたという西部邁氏の様子、
そこからうかがえる胸中が、
よしりん先生の目線から語られるというところが胸に染み入った。

同時に、つい最近、高市早苗の台湾有事発言について取り上げた生放送で、
『台湾論』が焚書されていたのに、日本人は誰も取り上げなかったという話を
されていた時の、やるせない感覚が思い出されたりもした。
でも、決して投げやりでなく、それでもまた挑むぞというライブなのだから、
凄かったと思う。

「嘘」にも世の中を覆いつくし、閉塞感を伴うキレイゴトととしての「嘘」もあれば、
人々に夢を見せる、未来への活力を生み出すためのフィクションという「嘘」もあり。
「罪」にも、犯罪や原罪といった意味だけでなく、「罪つくり」という艶やかな「罪」もあり。
そして、ステレオタイプな「議論とは」「討論とは」を超えて、
新たな思想の時間を作り上げていこうとする「よしりんバンド」という試み、
まだまだ未完の大作の序章を、自分たちは目撃しているんだなとも思えて、
来年がますます楽しみになってきた。

今後も、駆けつけられるライブにはガンガン乗り込むぞ!
アンコールで着たあのドレス、また着たいし。(←自信を持った人)

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO「新春 女はつらいよ」

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