巴里で見るもの、考えること
明日から巴里なのでブログが上げられるかどうかわからない。
毎日の時事的な話題に反応するのはまず無理だ。
以前はヨーロッパのあちこちに行ったから、今回はパリに
ずっと留まって散策するつもり。
ルーブル美術館は一日じゃ無理だから、何回か行きたいし、
圧倒的な数の絵画を見ていると、いろんな発想が浮かぶので、
また刺激を受けにいくつもりだ。
日本はイギリスに似ていると言うが、イギリスは食文化が
貧しい。
食に対する美意識や繊細さにおいては、日本に比肩しうるのは
フランスしかないし、この二国が最高峰だろう。
フランス革命が本当に伝統を断ち切ったと言えるのか、
それならなぜ文化の豊潤さがイギリスよりフランスの方が
上なのか、その辺も考えたい。
エドマンド・バークのフランス革命の省察も読んだが、
あの革命はイギリスとの貿易競争に負けて、困窮が著しく
なった民衆と農民の蜂起が決定打になった。
幕末の不平等条約からの明治維新とも近似するし、
TPPで貧困層が拡大する将来の日本かもしれない。
人権宣言は、日本の憲法も「基本的人権の尊重」として影響を
受けている。
中江兆民は第三共和制が成立した直後にフランスに留学して
ルソーの影響を受けたが、なぜ共和制の支持者にはならな
かったのか?
だからこそ頭山満とは生涯の友でいられたのだろうが、今後
『大東亜論』を描く上で中江兆民の思想も押さえておかねば
ならない。
等々、読書と思索のため、わしは巴里に行く。




















