ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.5.22 00:05

トルーマンの善悪二元論を受容する安倍と志位は同類だ


共産党の志位委員長が党首討論で、安倍首相のポツダム宣言

についての認識を問いただしていた。

安倍首相は読んだことがないそうだ。

日本の首相が、しかもアメリカ大好きで、アメリカと価値を

同じくしているとまで言う首相が、ポツダム宣言も読んだ

ことないというのは確かに変かもしれない。

 

「戦後レジームからの脱却」と言ってたのだから、

ポツダム宣言の内容を否定するのは当然のはずなのだが、

安倍首相は「読んでない」で誤魔化す。

これを否定したら「歴史修正主義者」のレッテルを貼られる

から、安倍首相は怖がっているのだ。

 

ならば「戦後レジームからの脱却」などと、えらそうに

言うんじゃない!

全然、タカじゃない。チキンじゃないか!

 

わしは「戦後レジームからの脱却」は必要だと思っている。

志位委員長は「戦勝国史観」で、成り立つ国連のありかたを

容認するのか?

 

歴史は厳密な史料批判を経る実証主義で語るもので、

現実に戦前の日本は「世界征服」など考えてもいない。

志位委員長が「日本は世界征服の暴挙に出た」と言うのなら、

その一次史料を提出してくれ。

 

ポツダム宣言は間違っているのだ!

日本がこんなくだらん文書を受け入れたのは、力で負けた

からに過ぎない。

志位委員長は軍事力こそが正義だという考えの持ち主か?

だったら日本も憲法改正して、軍事大国にならなければ、

正義の国になれない。

 

そもそも戦争は外交の延長線上にある一手段であって、

「善悪」で評価するものではない。

連合国は善であり、正義であり、枢軸国は悪であるという、

アングロサクソンの「善悪二元論」を、志位委員長がなぜ

受容しているのかまったく不思議だ。

 

安倍首相は結局、未だに戦勝国に屈服し、「戦後レジーム」

を完成させようとしている売国奴である。

共産党も安倍政権も、ポツダム宣言を聖書とする売国奴

なのだ。なぜそれがわからんのだ!?

チキン安倍を支持するネトウヨも当然、売国奴である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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