ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.6.17 00:51芸能など

「日本のいちばん長い日」の昭和天皇はカッコいい


昨日は『日本のいちばん長い日』の試写会に行ってきた。

田原総一朗氏と726日に、この映画に関するトークイベントを

行うことになっている。

 

一番驚いたのは各シーンが「映画」になっているということだ。

半藤一利原作のこの作品を、ここまでスマートに撮るとは

原田眞人監督のテクニックが凄い。

 

二番目に驚いたのは昭和天皇のカッコ良さだ。

かつて昭和天皇がこれほどカッコよく描かれたことはなかった。

畏れ多いから顔は映さないとか、カリスマ性を出すために

無理やり異形の雰囲気を出そうとしていた昭和天皇像が、

ついにここまで来たかという描かれ方である。

本木雅弘が、リアルに話し、動き、繊細で知的な人間として

演じている。実に新鮮だった。

 

山崎努の鈴木貫太郎像もインパクトがあった。

 

この映画は大人の映画だ。

降伏か本土決戦か、戦争に負けるということが、どれほど

屈辱的なことなのか、それがわかる国民も少なくなってきた。

大人なら見るべき映画である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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