「報道ステーション」を見て驚愕した。
安倍首相がアメリカの議会で「安保法制を夏までに成立させる」
と公約したから、今の異様で強引な法案審議があると思って
いたが全然違っていた。
去年末の時点で、自衛隊の河野統合幕僚長が訪米し、米軍幹部
たちと会って、その時点で「夏までに安保法制は成立する」と
明言していたのだ!
つまりとっくに文民統制は崩れていて、自衛隊トップが米軍の
希望通りに軍事を動かしていただけなのだ。
戦前は軍部の暴走を政府が追認するしかなかったのだが、
現在も自衛隊の暴走を政府が追認しているだけじゃないか!
いや、戦前よりもっと酷い。
自衛隊にも、政府にも、まったく主体性がなくて、両者ともに
米軍に従属するだけになっている。
自衛隊が暴走して米軍に従い、政府が喜んで自衛隊の暴走を
追認するという、恐るべき属国状態になっているのである!
一体、日本の「誇り」はどこにあるのか?
自衛隊はアフリカのジブチで現在活動しているらしいが、
将来そこを中東への活動拠点にするつもりらしい。
そのジブチのすぐ横のソマリアでPKO活動をしていた
ウガンダ兵が、アルカイダ系過激派組織に襲撃されて、
50人もの兵士が死亡したというニュースも入ってきた。
自衛隊は今後、PKO活動で駆けつけ警護をするのだから、
こりゃあ死者が出るだろう。
戦前の失敗は憲法に文民統制の歯止めがなかったからと
思っていたものだが、戦後はどうせ憲法なんか無視する
のだから、軍の歯止めなんかシステムでは作れないという
ことなのだ。
「自国の法など無視する、米軍の望むままにする!」
そう自衛隊トップと、外務省と、政府が決めてしまえば、
国民なんか騙してしまえると思っている。
あきれ果てた国家になったものだ。




















