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小林よしのり
2016.2.29 13:15マスコミ・報道

高市総務相「電波停止」抗議記者会見に賛成する


高市総務相の「電波停止脅迫発言」に対する抗議の記者会見を見た。

わしは放送法の手前で、そもそも高市早苗は憲法の「言論・表現の

自由」の意味が分かってないと思う。

 

「表現の自由」を守らねばならないのは、権力の側であって、

「電波停止命令」で、民間の表現を規制するかもしれないぞと脅す

のは、我々権力者は「憲法違反をするかもしれんぞ」と言っている

に等しい。

狂っているのだ。

安倍首相も、高市総務相も、未だに立憲主義の意味を分かってない

のだから、驚くべき反知性主義である。

 

自称保守派の論客の中には、「偏向報道が許されると言うのか」

と言ってる馬鹿もいる。

「偏向」か否かは、相対的になって、右から見れば左が「偏向」

しているように見え、左から見れば右が「偏向」しているように

見えるものだ。

 

現にわしも、記者会見の鳥越俊太郎の発言は、「反安倍」に偏向

しているように見えたし、「右傾化している」という意見も、

左派から見た「偏向」に感じた。

こういう席ではポジショントークにならないように気を付けた

方がいいのにと、わしは思った。

 

誰が「偏向」しているか、どこが「偏向」しているかは、批判の

の応酬で、論争の末に、明らかにしていく他ない。

 

当然、偏向か否か、公平か否かは、権力が判断することではない。

この記者会見の趣旨に、わしは賛成する。

「電波停止」をちらつかせるのは、自民党がやっても、民主党が

やっても、ダメなものはダメ!

憲法違反になるからダメなのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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