『大東亜論』のコンテを上げたが、頭のいい異形のキャラを
作り上げた。
自由民権運動では、ルソーに代表される「自由」「平等」「権利」
などの洋風の思想が流入してきて、日本の歴史から醸成される
伝統や常識とは齟齬をきたす部分がある。
だがこの洋風思想が、欧米列強と肩を並べるために、明治初期の
国民形成過程では必要な部分もある。
この微妙なずれを、ナレーションで解説することなく、自然に
埋めていく方法はないかと考えていたのだが、絶妙なキャラを
生み出した。
頭がいいけど、異形で、笑いの取れるキャラ、これならギャグを
放ちながら、思想そのものまで読者に分かってもらえる。
ただ、あまりに強烈で、笑いを全部持っていく恐れがあるので、
物語全体が破たんしないように操らねばならない。
アホな異形キャラは東大通・御坊茶魔など生み出してきたが、
頭がいいのに異形というキャラは初めてだ。
そして無理なくキャラ立ちしていると思うが反響は如何に?




















