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小林よしのり
2016.9.13 13:55政治

蓮舫より蓮舫を叩く弱虫の方が嫌い


蓮舫の二重国籍問題は、蓮舫個人は特に悪いことはしてない

じゃないか。

 

17歳で日本国籍を取得したことは間違いないし、20歳に

ならないと台湾政府は国籍離脱を申請しても門前払いにする

ようだし、蓮舫としてはその後、日本国民として生きてきた

だけじゃないか。

 

二重国籍でも、法的な問題はないようだし、本人は万が一、

台湾国籍が残っていると判明すれば、迷いなく日本一国を

選ぶわけだし、なんでバッシングされなきゃいけないのか

全然分からない。

 

しかも、日本政府は台湾を「国」として認めてないのだし、

それは中国の顔色を窺っているからではないか!

「国」として認めていない台湾に、「国籍」があるという

のも奇妙な話になるし、その上、安倍政権は「親台湾」の

はずだろう。

 

蓮舫が意図的に台湾国籍を持っていたわけでもなさそうだし、

ただ民進党の代表になりそうな女性を「排外主義」の動機で、

イジメたいというだけのネトウヨ暴力だろう。

 

わしは特に今の民進党には期待もしないし、蓮舫は調子に

のってるなあと思ってたくらいで、好意も持ってない。

シールズに媚びを売り、岡田路線で、9条擁護なら、別の

候補者の方がいいと思っているくらいである。

 

ただ、常日頃から民進党をバッシングしたいと思っている

連中が、「民進党の女」となると、より一層バッシングしたく

なるという、その根性が気色悪い。

安倍政権という勝ち馬に乗って、弱い方を叩きたくなる

その弱虫根性が大嫌いなのだ。

分からんだろうな、弱虫には。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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