ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2016.10.1 05:45日々の出来事

「朝ナマ」の感想と、真の女性が輝く時代


今日の「朝ナマ」は奇妙に面白かった。

皇室の置かれた現在の危機的状況を考えれば、面白いなんて

言っておれるときではないのに、議論自体は面白かった。

 

八木秀次が驚くべきことに「特措法では裏口退位と裏口即位

になる」と認めたので、さすがに憲法の専門家の矜持は持って

いるのかと見直した。

天皇制と民主主義の接合の困難さが、今回の「生前退位」の

問題で露呈してきているのであって、当然「法」では対処

できないこともあるのだ。

そこを指摘すると、その点も認めているようで、天皇論に

限れば、この男は認められる部分もあるようだ。

ただ、女性天皇の話や、伝統に対する認識が、やっぱり

「原理主義」のままで、ダメなのだ。

 

青木理氏は天皇制への左翼的思い込みが強いが、それでも

あの論者の中では、非常に良い役割りを果たしてくれた。

 

やっぱり何といっても萩谷麻衣子さん!

この人はなんという頭の良い人だろうか!

先月以降、天皇に関する知識を一気に勉強した様子が見えた。

そして、それを自分の専門分野に活かし、皇室典範を変えざる

を得ない事情を見事に説明してくれた。

大和撫子風の控えめな女性に見えるが、竹田恒泰に対する

あの皮肉はなんだ?

思わず惚れてしまいそうなしなやかな頭脳で、実にステキな

女性だ。

 

そして三浦瑠麗さんの要所要所で見せる瞬発力にも舌を巻いた。

最後のアンケートの結果が出てからの締めの一言なんて、

よくああいう瞬発力が発揮できるものだと感心した。

「ゴー宣道場」に呼んでくれと何度も言われたので、そのうち

招待したい。

 

杉田水脈さんは、わしの本も読んでいるらしいが、残念ながら

普段「男尊女卑」が空気になっている世間で育ってしまってる

のだろう。

そこを抜けだせば伸びる素直さがあるのに、もったいないことだ。

 

田原総一朗氏には議論の場をくれたことに感謝する。

天皇陛下の玉音放送を受けて、国民が話し合わなければならない

時期なのに、テレビでは全然この問題を取り上げない。

「朝ナマ」だけだ。

まさに「朝ナマ」だけが天皇について議論できる場になっている。

昔から天皇制はテレビではタブー扱いされていて、その理由は

テレビ関係者の「基礎知識」のなさと、「勇気」のなさなのだ。

テレビ関係者はなんとかしなさい!

 

今回の「朝ナマ」はぜひとも拡散して、多くの人に見てほしい。

有識者会議のみなさんにも、ぜひとも見ていただきたい。

 

しかし三浦瑠麗と萩谷麻衣子には惚れた。

頭のいい女はいいね。

社会的にも、移民の代わりに単なる労働力として駆り出される

「女性活躍」ではなく、男尊女卑を克服するステータス向上

としての「女性活躍」の時代になってほしい。

「名誉男性」ではなく、女性は女性として、社会の重要な

地位を占めるような時代が早く来てほしい。

 

そのためには、「皇室だけは女性は輝けない」という現在の

象徴天皇のあり方ではダメなのだ。

わしは男だが、そして九州の男尊女卑的感覚が残っている

古い時代の者だが、日本の未来は女性に任せたい。

頭のいい女性に次々に惚れていく時代が一刻も早く来てほしい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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