ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2016.12.9 16:06

子育て中の女性の存在

日曜日に迫ったゴー宣道場のテーマが

「天皇制と女性活躍」なので、

女性の活躍について、最後までしつこく

ブログを書きます。

 

門弟Mさんのコメントを紹介したところ、

今度は門弟Kさんが心の叫びをメーリングリストに

綴ってくださいました。

 

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>労働力の問題にしたって、女性にもっと働いてもらうために

俗にいう「103万円の壁」(配偶者控除がなくなる額)を

引き上げるなどの見直しを行いましたが、

多くの女性は「そこかあ???」と思っているのではないでしょうか。

まずはできるところから、ということなのかもしれないけど、

パート女性の働く時間を増やすことが女性活躍なのか、甚だ疑問。

 

・・・という疑問に共感します。

ええ、私はまさに年収103万を超えないように調整している

パート主婦ですが、全く同感でした。

 

何故調整するのかは、TVなどの説明でわかるかと思うので省きますが、

少しでも手取り世帯収入を増やすために、ちまちま調整してます。

 

配偶者控除が受けられる上限を年収103万年収150万

にしたところで、パート年収は年間47万円「しか」増えない。

(実際には税金その他が引かれるのでもっと少なくなる)

たかがこれっぽっちの年収アップでは、とても子供3人分の学費には足りません。

 

とどのつまり、

「女性活躍」なんていう美辞麗句の裏の本音は

 

「やっすい低賃金労働をしてくれる女性をもっと増やしたい!

安い時給でバンバンこき使える労働力がほしい!

女性のみなさん!安い給与で、いつでも首が切れる、

企業に都合のいい働き方で、バリバリ活躍してね

 

ってことですよ。

 

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投稿を読みながら、思わず「うおおお」と唸ってしまいました。

実感のこもった心の叫び、これこそ国は真正面から

真摯に受け止めてほしい。

小手先の見直しとか、もういいから。

 

ちなみにMさん、お子さんの教育費捻出のために

パートでせっせと働き、業務内容や勤務形態も

正社員とほとんど変わらない(と、以前投稿されていた記憶があります)。

なのに、正社員としての雇用にはならない。

そもそも、そのチャンスがない。

 

彼女は3人の子を産んで育てています。

子供は社会の宝なのでは?

Mさんはその宝を築き上げた人なのでは?

核家族の中で、3人も子供を育てるって、

そう簡単なことじゃないですよ?

その上、これから恐ろしい額の教育費を稼がなくてはなりません。

大学までの教育費を今すぐ無料にできないのなら、

せめて働くママに何らかの優遇策があっていい。

国が企業にインセンティブを与えるのも一つでしょう。

20年後くらいに、社員の半数が「お母さん」になったら、

世の中の男性の意識もさすがに変わるはず。

 

「103万円の壁」は、一つの例として取り上げたのですが、

Mさんの投稿を読んでいると、これがいかに的外れか、

よおーーくわかります。

 
なんかほんと、だんだん腹が立ってきますよ。

子育て中の女性の存在なんて、結局は他人事なのかもね。

国にとっても、企業にとっても。

本当は、一番大事な存在なのにね。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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