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小林よしのり
2016.12.10 04:44日々の出来事

天皇を侮辱する一代限りの特例法


有識者会議は政府の意向どおり、「一代限りの退位と即位を、

特例法で行う」ように提言をまとめるつもりらしい。

ものすごい疑問が次々に生まれる。

 

今上天皇・個人に対する法律が作られるというのだ。

「対人法」は原則的に近代法では認められてないはずだ。

法は普遍性を有しなければならないはずである。

 

そして憲法2条では、皇位継承の方法として、わざわざ

「皇室典範」を名指しで特定しているのだから、それ以外の

方法では「憲法違反」になる。

 

憲法の中で特定の法律の名称を書いてあること自体が珍しい。

そこまで特定するのは、「皇位継承」が国家の根本の儀式と

なるからであり、権威の変更の手続きだからであろう。

 

「退位」と「即位」、この「譲位」の儀式は、立憲君主国家

にとって、最重要な手続きである。

それを、皇室典範に「ちゃちゃっと」付則を書いて、

「抜け穴」を作り、特例法で済ませてしまうなんて暴挙が

認められるはずがない。

 

この「抜け穴・特例法」方式は「朝ナマ」で竹田恒泰が主張

していたが、周囲は唖然としていた。

「ちゃちゃっと」という言葉はその時、竹田が使っていた言葉

である。

天皇の「譲位」を特例法で「ちゃちゃっと」済ますという

発想自体が、「不敬」極まるもので、天皇を侮辱する極左の

発想である。

 

そもそも天皇陛下は「自分が歳とって疲れたから退位したい」

というような「極私的」な考えで88日の「お言葉」を

公表されたのではない。

それは高齢化に伴い「譲位」という制度を採り入れなければ、

象徴天皇制は安定的に機能し続けていかないという「公的」

な提案である。

これが「皇室典範の改正」を意味することは当然で、陛下の

ご学友も「恒久法を天皇はお望みだ」と訴えていた。

 

特例法は憲法違反に当たるのであり、典範に「抜け穴」を作り、

「ちゃちゃっと」特例法で済ませるのは、明らかに天皇陛下

への侮辱であり、叛逆である。

 

典範改正は時間がかかってめんどくさいと言ってること自体が、

天皇陛下の「権威」を傷つけているのであり、「ちゃちゃっと」

天皇を追い払って、この問題を片付けようという政府の魂胆が

見えすぎていて、吐き気を覚える。

 

天皇陛下のお言葉自体が憲法違反と八木秀次が言っているが、

天皇ご自身は「政治的権能」など持っていない。

だからこそ、今回は「政府の承認」を得て、玉音放送と

なったのではないか!

しかもその「お言葉」は国民に問いかけられたものであり、

国民の90%が退位に賛成している。

陛下の「お言葉」自体を憲法違反だと封じるような意見は

暴論である。

 

自称保守派(実は男系固執派)の者たちが、極左よりも

激しく天皇陛下の権威を破損しているのだから、まったく

不可解である。

 

一代限りの特例法で「ちゃちゃっと」譲位を済ませたら、

天皇陛下はものすごい衝撃を受けられるだろう。

とんでもない侮辱だと思われるに違いない。

タダで済むと思ってはいけない。

「天皇陛下VS安倍政権」の戦争はますます熾烈なものに

なっていくだろう。

 

陛下は遠慮せずどんどんメッセージを発してほしい。

圧倒的多数の国民が「御意のままに」することを望んでいる。

それは陛下が「全身全霊」で「公務」に打ち込んでこられた

ことへの国民の感謝である。

感謝していない者たちが、天皇陛下を愚弄する「特例法」で

片づけようとしている。

国民よ、安倍政権を倒さなければならない!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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