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小林よしのり
2016.12.23 09:20メディア

東京新聞の社説が良かった


東京新聞の社説が一番いいことを書いている。

「天皇誕生日に考える」「誠意と熟議の国民総意に」

題する社説だ。

 

有識者会議に招かれた退位反対の識者たちの言い分を

紹介し、「皇后さまと共にする国民との接触に違和感や

反発すら示してもいます。」と書いている。

 

そして、ここが立派な記述だが、「この識者たちを保守派

と一括りにはできません。」と書き、「退位容認の保守派識者

は少なくなく、天皇のお言葉を敬い尊ぶ『承詔必謹』こそが

保守とする人々は天皇の意向実現に全力を尽くすべきだと

主張しています。」と紹介してくれている。

 

さらに「退位容認の識者にほぼ共通するのは天皇の

『象徴的行為』への理解で、敬意も含まれます」と書いて

いる。

 

ここがまた重要な個所なのだが、「昭和天皇の1946年の

人間宣言は、国民との紐帯は神話と伝説ではなく、

『信頼と敬愛』によるというものでした。」と書いている。

これは忘れていた。確かに重要な言葉だ。

 

今上陛下も国民との『信頼と敬愛』を最も重要なものだと

認識されている!

 

社説後半で「退位はもちろん、皇位の継承や天皇を助ける

宮家をどうするのかなども問い続けなければなりません。」と、

ちゃんと啓蒙しているのも立派。

わしとしては「女性宮家の創設が必要」と旗幟鮮明にして

ほしいところだが、公平性を保ったのだろう。

産経新聞なら「旧宮家の復帰」とか、モロ出しなのだが。

 

「皇位は国民の総意に基づいているのです。」という

締めくくりもいい。

安倍政権は国民の総意よりも、ほんの一握りの男系固執派の

意向に沿った「特措法」で、熟議なしで、国民の目を盗んだ

水面下で、退位を片付けてしまえと思っている。

 

民進党は「国民の総意」を代弁して「典範改正が必要」と

訴えてほしい。

熟議こそが民主主義の要諦である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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