わしの『民主主義という病い』(幻冬舎)は難しすぎる
という評価だったが、今のトランプ政権を見ていると、
まさに『民主主義という病い』が呆れて笑ってしまうほど、
発症しているなと思う。
これじゃ、北朝鮮は悠々と核保有国になることが出来る。
「アングロサクソンについていけば100年安泰」という
堕落イデオロギーに嵌り、トランプに真っ先に会いに行けば、
安倍首相ホームランなどと喜んでいた「従米路線」の信者
たちは、この事態を如何に考えているのか?
わしはグローバリズム・弱肉強食主義を食い止めるために、
トランプやメイ首相の誕生を歓迎したが、どちらもうまくは
いっていない状況のようだ。
だが、グローバリズムに深い闇が潜むことが暴かれたことで、
彼らが失敗しても、次は単純な反動とはならないだろう。
なにしろナショナリズムは「国民主義」であり、民主主義の
母胎だ。
グローバリズムでは「国民国家」を否定するので、民主主義が
機能不全となる。
わしが描いた『民主主義という病い』は、今後もその先見性が
ますます証明され続けるだろう。
だが、一般国民が読めないんじゃ仕方がない。
アメリカや日本の政治状況を見ていると、民主主義がなぜ
こんなに機能不全になるのだろう?と疑問を持ってもいい
はずだが、実はほとんどの人が、そのような根本的な疑問も
浮かばないし、今日・明日の生活のためだけに追われて、
ものを考えないようになっているのだ。
それを「個の確立」がまだ出来ないと言ってみても仕方が
ない。
暮らしを守るために必死なのは、中間層が崩壊して、貧困層
が拡大する現状では、仕方がないのだ。
それでも啓蒙できるほどの本を描かねばならない。
あらゆる角度から、挑戦してみよう。




















