ゴー宣DOJO

BLOGブログ
小林よしのり
2017.11.20 02:42マスコミ・報道

朝日新聞よ、現実的に考えよ!


今日の朝日新聞・朝刊に論説委員の国分高史「安倍改憲、

隗より始めてみては」というコラムがあった。

これって本気で書いているのか、遊びで書いているのか、

全然分からない。真剣さがまるでない。

 

森友・加計問題も、解散権の強引な行使も確かに無茶苦茶だ

と同意するが、問題は憲法改正に対する国分氏の甘すぎる

認識だ。

 

最近、護憲派サヨクはすっかり公明党が反対してくれる

から大丈夫だと思い込んでいるが、それって確かな根拠が

あるのか?

「自衛隊明記」だけなら公明党だって、自民党と決別して

まで反対するとは思えない。

自民党が公明党の要望を受け入れるような加憲案を飲めば、

安倍改憲案は来年、発議できるだろう。

 

年内に自民党が改憲素案を出すなら、最短で4月発議、6

国民投票だ。

安保法制や共謀罪の例を見れば、自民党は熟議を嫌がる。

読売・産経は安倍メディアだし、電通も加勢して安倍改憲を

後押しするだろう。

 

そして与党が数の力で押し切っても、国民投票で否決など

絶対にされない!

国民は自衛隊を「違憲」にする判断などできないからだ。

わしだって自衛隊を「国民総意の違憲集団」にはしたくない。

 

解散権行使を縛る憲法改正なんか、安倍政権がやるわけがない。

さすが朝日新聞、ノー天気というか、思考停止というか、

現実的にモノを全然考えていない。

こんな調子だから朝日新聞は安倍政権に負け続けるのだ。

 

言っておくが山尾志桜里氏がやっている「立憲主義を貫く

憲法改正」、「現実的平和主義を達成する改正案」で、議論に

持ち込み、発議を遅らせるしか方法はない。

「反対、反対」はもう対抗策にならない。必ず負ける。

憲法を国民的議論にするしか、もう手はないのだ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第127回

第127回 令和8年 1/11 SUN
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO「新春 女はつらいよ」

INFORMATIONお知らせ