ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.2.27 04:15メディア

津田大介が悪い文章を書いている


今朝の東京新聞で津田大介が「メディア倫理」の話を書いて

いるが、「やっぱりな」と思った。

三浦瑠麗の「スリーパーセル発言」に触れた途端、津田は

「仲間意識」「社交の罠」「世間の堕落」に嵌って、誤った

分析をしてしまう。

三浦瑠麗と「お友だち」だから目が曇るのだし、守ろうと

してしまう。

 

津田大介にとっては三浦の「発言自体は、日本社会に

北朝鮮のスパイが潜んでいる危険性を指摘した他愛もない

もの」らしい。

まったく分かっていない。

 

「情報工作員としてのスパイ」は北朝鮮だけでなく、

多数の国家から潜入している。これは当たり前のことだ。

アメリカのスパイは2015年の段階で、日本の内閣官房や、

経済産業省を始めとする中央省庁、日銀など、35カ所を

対象とした盗聴を行っている。

菅義偉や黒田東彦や、三菱商事や三井物産などの民間企業

も盗聴されていたのだ。

日本が世界各国のスパイ(諜報工作)天国なのは、もはや

常識で、日本政府はアメリカには抗議も出来ないのだ。

 

だがどこの国の所属であれ、「破壊工作員(テロリスト)」

が潜入しているか否かは大問題である。

決して「他愛ないもの」ではない。

 

三浦瑠麗は朝鮮有事、しかも金正恩が死んだときに、その

テロリストが特に大阪で破壊活動を始めると言ったのだ。

これはそこいらのネトウヨが、ネットで発言したフェイク

として無視できる内容ではない。

 

「国際政治学者」が発言した内容であり、テロリストが

潜伏しているのなら、ただちに検挙しておかねばならない。

少なくとも、どこに武器を隠しているかは警察が把握して、

「銃刀法違反」で押収し、やはりその所持者である

テロリストを逮捕せねばならないのだ。

 

これを津田大介は「他愛もない発言」とし、三浦を批判せずに、

なんとメディア批判に話をすり替えている。

「影響力の大きい全国地上波の番組で危険をあおる」ことを、

メディアの責任にし、「収録番組なのにフジテレビが内容を

精査せず放送したことが悪い」と言うのだ。

フジテレビの上層部は「国際政治学者」よりも国際政治に

通じていなければならないらしい。大変な職業だな。

 

日本にわざわざテロリストを潜伏させ、武器を隠し持たせ、

さらにいつになるかも分からない蜂起の日に備えて、

集団で訓練を絶やさずに生活させる、そんな膨大な資金を

投入する体力が、北朝鮮にはもうない。

 

さらに金正恩が死んだときに、テロリストを蜂起させて、

一体何になるのだ?

やけくそのあばれる君を育成したいのか?

 

三浦瑠麗の色気にやられた馬鹿どもが、みんなルリルリを

庇っている。

真実よりも「社交」や「世間」を大切にするから、狂った

批評をしてしまうのだ。

 

「朝まで生テレビ」で女性専用車両の・・いや、女性論客

だけの議論を行なったらしいが、三浦瑠麗の発言に対する

議論を行なったのか?

多分、女全員が優しく隠蔽したに違いない。

「社交」が大事、「世間」が大事な論客など、信用しては

ならない。

「公」よりも「お友だち」が大切なのは、安倍政権だけ

ではないのだ。

日本人はどうしても「個人」よりも「世間」が強い。

本物の個人主義が育たない風土だと、客観視した方がいい。

 

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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